値段もピンキリなゴルフボール スコアを出したいならやっぱり高いボール?
ゴルフボールは多層構造になるほど価格も比例
ゴルフボールには、1ダース(12球)を1000円程度で購入できるものから、1球だけで1000円近くするものまで価格帯はさまざま。特に、初心者ゴルファーはミスショットの確率が高く、OBや池ポチャなどでボールをなくしやすいので、高価なボールを購入して、1球打っただけで紛失してしまうというのは避けたいところです。 【写真】2ダースで3298円!? 激安と話題!コストコのウレタンカバーボール しかし、なくす可能性が高いからといって、安価なゴルフボールを使用してスコアに影響が出るのも避けたいところですが、そもそも価格の高いゴルフボールと安いゴルフボールには、どのような違いがあるのでしょうか? 日本ゴルフジャーナリスト協会副会長で、元・国内大手ゴルフメーカーの広報責任者であった嶋崎平人氏は、価格の異なるゴルフボールの違いについて、以下のように話します。 「価格の高いゴルフボールは『3ピース』『4ピース』といった、3層・4層と複雑な構造になっているものが多いため、1ダース6000円以上する商品もあります。一方、『2ピース』構造のボールは、安価で販売されていたり、各メーカーからは格安のゴルフボールが販売されていますが、ノーブランドのボールは価格が低く設定されていたりします。また、高級なボールは、打感やデザインなど細部までこだわっています」 ゴルフボールは素材や内部構造によって、特性や価格が異なります。ゴルフボールは、表面部分を「カバー」と言い、この内部に「コア」と呼ばれる芯が入っている多層構造になっています。 カバーを含めた層が何層あるかで「2ピース」「3ピース」「4ピース」と呼ばれていて、一般的に多層構造になるほど、ボールに多くの特性を持たせることができる反面、価格も比例して高くなるというわけです。 では、価格の高い「3ピース」や「4ピース」構造のボールには、どのようなメリットがあるのでしょうか? 「アマチュアゴルファーで一番実感しやすいのは、グリーン回りのスピン性能の違いです。プロの場合は、アプローチでグリーンの近くにピタリとボールを止める技術が必要になりますが、ウレタン素材で価格の高いゴルフボールを利用していることも重要な役割を担っています。飛距離も含めて、全体の性能が高いことが特徴です」 このように、価格の高いゴルフボールは「3ピース」「4ピース」といった複数の層によって構成されており、スピン性能や飛距離、打感など細部までこだわっているのです。