【独自解説】「信用できない」「演出しすぎ」兵庫県・斎藤知事の再選で見えた“テレビの曲がり角” 来たるSNS・AI時代に考えたい2つの『法』とメディアのあり方
しかし、SNSなどが情報を出す以上、それらを見て兵庫県の有権者は「自分で判断したい」と、こういうふうに思ったと思います。だから、ネット・SNSのいろんな情報の中で、自分で感じて、自分の判断で「これ、ちょっとおかしいな」と思うことはちゃんと切り分けて、自分の信じられることを信じると。
そして、それでも迷った人は現場へ行きました。政策だけではなく「どんな人柄か」「どんな話し方か」「信じられるのか」「自分と価値観が合うのか」を知りたいと思ったから、斎藤氏の街頭演説にあれだけの人が集まりました。きっかけはSNSでしたが、自分の意思でそこに行かないと、17日の間に聴衆が倍増する現場はありません。
■「反省する」再選には自らの言葉も影響か 有権者の判断は「未来を託そう」
そんな中、斎藤氏が必ず言っていた言葉があります。聴衆がいようがいまいが、「反省する」と言っていたんです。事実であろうがなかろうが「反省する」という言葉を聞いた有権者は、どう思いますか。「反省した人は、次は少しマシなことをやってくれるだろう」、そう思って当然だと私は思います。
その上で、出直した人がまだ若く、やりたいことがいっぱいあると言うんだったら、「未来を託そう」と。私は、兵庫県の有権者の判断は、これだと思っています。
■「よく見るとテレビは嘘をついていない」それでも信じられないといわれるワケ
選挙の報道で、テレビが曲がり角を迎えています。私は自分の仕事に大変誇りがありますが、残念ながら「信用できない」と言われる時代だと思っています。
これは反論があるでしょうが、私は断言します。基本的に我々は嘘をついたら、良くて謝罪・悪ければクビです。だから、よく見るとテレビは嘘をついていません。 例えば、パワハラは刑事事件になっていませんし、百条委員会も公式の見解を出していませんから、「疑惑」と書いてあります。“おねだり”も同じです。でも、これを見た人に「パワハラのほうがデカい」「印象操作をしている」と言われても、私は仕方ないと思っています。テレビが信じられないといわれる理由は、ここです。
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