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日本アニメは本当に「ガラパゴス」なのか――待ち受ける真の危機に迫る

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ITmedia ビジネスオンライン

 2010年代以降、日本アニメの世界的な人気がますます加速している。それはビジネスの拡大ぶりからも窺(うかが)える。日本アニメの海外市場は18年に1兆円を超え、10年前の約4倍にもなった。 【グラフ】国内・海外での意外な日本アニメ市場の伸び  ビジネスだけでない。海外アニメファンの数が日本を超えてきている。19年には『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』が中国で、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』が米国で、映画興行でそれぞれ日本の観客動員数を超えた。人口14億人の中国では『NARUTO』の配信再生回数は何十億回にもなる。

日本アニメは本当にガラパゴスなのか

 こうして日本アニメ人気の海外依存度が大きくなったことから、「アニメ制作にあたり海外ファンの好みを反映させ、海外マーケットを意識すべき」との声が出てきた。今は海外人気は高いが、彼らにもっと気を配らなければやがて人気を失うだろう、という意見だ。  ビジネス面での思惑もある。海外市場が成長する一方で、国内市場は伸び悩んでいる。DVDやBlu-rayの売り上げは減少傾向、国内での商品化も頭打ち。作品によっては、海外企業からの売り上げで製作費の半分以上をカバーすることもある。海外での日本アニメの人気・ビジネスをさらに広げるために、日本アニメをもっとグローバル化すべきというわけだ。  高い技術を持ちながら日本独自仕様の多さで世界市場から乗り遅れた携帯電話の例を取り、「日本アニメのガラパゴス化」と呼ばれることがある。これを脱するのだという。  真反対の意見もある。日本アニメが世界で支持されるのは、日本独特の表現、まさにガラパゴスであることが理由、とするものだ。だから「アニメ制作は国内だけに集中するべき」との論法である。  アニメ制作は国内だけを見ればいいのか、海外ファンを意識すべきか。そもそも日本アニメは本当に他国と違ったガラパゴスなのか。ガラパゴスであれば、それは強みなのか弱みなのか。日本アニメ躍進の理由とも、弱点ともされる日本アニメの独自性について探ってみた。

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