【40~50代の悩み相談】夫の収集癖にうんざり…そんな悩みを解決する「キラーワード」とは!?
仕事や子育てに大忙しだった頃には見て見ぬフリをしていたけれど、OurAge世代になるとそうもいかないのが「夫のこと」。凝り性で飽き性な夫の収集癖で次々と大量買い――。老後まで仲良く一緒に暮らすにはどうしたらいいのだろうか? 40、50代の女性に訪れる心の曲がり角ののりこえ方を、OurAgeの連載でも切れ味のよさで人気を博するスタイリスト地曳いく子さんに聞いた。
Q. 夫の収集癖にうんざり
夫は凝り性で飽き性。自分の琴線に触れたものを次々と買い集めています。ミニ四駆に始まり、釣りのルアー、今は高級ヘッドホンを集めていて、「いくつ耳がついてんのか」と言いたくなるぐらい大量買い。高いものはリボ払いで買っているので支払いは永遠に終わりません。 やめてと言っても「俺の稼いだ金だからいいだろ」の一点張り。お金ももったいないし、物が増えることにうんざりしています。(40歳・専業主婦)
A.「あの世には持っていけない」がこの年代には効果アリです
実は私もヘッドホンを10個くらい持っています。それぞれ音が違うので、音楽を聴く用とか韓国ドラマ用とか、用途によって替えたり、音がいいのはオーディオテクニカだけど、見た目がかわいいのはマーシャルだとかこだわりがあって…って、すっかり旦那さんの側に立って申し訳ない(笑)。 で、どうしたらいいかですが、人間って何かを集めちゃう生き物なんですよね。リスがドングリ集めるのと同じで。それがものすごく高価なものだったら問題ですけど、ヘッドホンなんてかわいいものだと思います。基本、旦那さんが自分で稼いだお金なんだし、このくらいは許してあげてほしいなと。 ただ物が増えるのは確かに困るので、例えば場所を決めて「ここに収まる範囲にしてね」って言うのはどうですか。BOXでもストレージでもいいので、「ここからはみ出したらソッコー捨てるから!」と脅しておく。 それでもダメなら「あの世には持っていけないわよ!!」です。若いときは響かないけれど、この年代になるとよく効くキラーワードです(笑)。 あとは、以前集めていて今は愛がなくなったルアーのコレクションとかは、こっそり転売サイトで売っちゃいましょう(笑)。3,800円くらいで売れたら、友達とランチに行ってスパークリングワインつけちゃう。これで少しは奥さまの気が晴れるのではないでしょうか。 お悩みに答えてくれた人生賢者は 地曳いく子さん スタイリスト。30年以上にわたり数々のファッション誌やタレントの衣装などを担当。『50歳、おしゃれ元年。』など著書多数。近著に「若見えの呪い」(集英社文庫)、「日々是混乱 これが私のニューノーマル」(ホーム社)など。OurAgeの連載『地曳いく子のババア上等! 悩み相談』も切れ味のよさで大人気 飽き症の収集癖はお金がもったいないことはもちろん、家が片付かなくなるのは家を守るものとしていただけない…。宝の持ち腐れはぜひ有効活用して、自分へのご褒美に変えちゃおう! イラスト/坂本奈緒 取材・原文/佐藤裕美、本誌編集部