コントレイル輩出の東スポ杯が1位 2歳戦「出世レース」ランキング
6~4位は意外なレース
6位(7頭・7勝)はファンタジーS。直近2年はダノンファンタジー、レシステンシアがここと阪神JFを連勝。ただし、7頭いずれも1勝ずつでJRA・GIを複数勝った馬は近年出ておらず、印象的にはやや地味。 5位(7頭・9勝)は今週の京都で施行される萩S。毎年少頭数になり、特に豪華メンバーが集まるというイメージもないのだが上位にランクイン。これは意外な結果だった。エイシンフラッシュとワンアンドオンリーといった2頭のダービー馬やサートゥルナーリアらが出走していた。 4位(7頭・14勝)は札幌2歳S。秋~冬のレースばかりランクインする中、唯一夏競馬から4位と大健闘した。1800mという2歳夏にしては長めの距離設定で、早期デビュー組でダービーやオークスを見据えたい馬が集まってくる。11年2着のゴールドシップが後にGI6勝を挙げたため、GI勝利数は実に14を数える。 今年は白毛馬ソダシが勝利。白毛初のGI制覇に向けて、実に縁起のいいレースを勝った。
3位の重賞は長期的な目で
さて、ここからはベスト3。3位は8頭(17勝)の京王杯2歳S。三冠馬オルフェーヴル、海外と合わせてGI6勝のモーリスなどを輩出している。 朝日杯FSの前哨戦として位置付けられるGIIながら、ここから2歳GIを勝ったのはグランプリボスただ1頭。オルフェーヴルも2歳時は気性難で安定せず、3歳の皐月賞にてようやく開花。モーリスも3歳春までは体質不安で、4歳になってから突如覚醒したように強くなった馬だった。 その他にも5歳1月に中山金杯で重賞初制覇を挙げ、そのシーズンにGI2勝したラブリーデイ、4歳秋になってスプリンターズSを勝ったタワーオブロンドンなど、どちらかといえば少し時間が経ってから成長した馬が多い。このレースの出走馬は長期的な視点で見ておいた方がいいだろう。
2位は出世レースの代名詞
2位は9頭でGI16勝を挙げるラジオNIKKEI杯2歳Sが入った。現在、年末に中山競馬場で行われているホープフルSの前身にあたるレース。かつて「ラジオたんぱ杯3歳S」の名称だったころにはアグネスタキオン、ジャングルポケット、クロフネの3強が激突した伝説的な年もあり、出世レースといえば真っ先に名前の挙がる重賞だろう。 名称と中山への変更前、最後の年となった13年にはワンアンドオンリーとサトノアラジンが、12年にはエピファネイアとキズナが相まみえた。ランキングのカウント上14年以降は別レースとしたにも関わらずこれほど上位に入ってくるのは流石である。GIへの昇格も妥当な流れだったか。