ある日突然、私はパニック障害になった
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのあやをです。 突然ですが、私は一年半ほど前にパニック障害を発症しました。これまで、家族と一部の知人を除いて誰にも言っていなかったのですが、隠しているよりも、少しでも多くの人にパニック障害のことを知ってもらった方がよいのではないかと思い改め、今回記事を書くことにしました。
そもそもパニック障害ってなに?
パニック障害とは、動悸や窒息感、めまい、吐き気、震えといったパニック発作が、繰り返し出現する状態のことです。パニック発作が起きると、このまま死んでしまうのではないかというほどの強い恐怖を感じます。 パニック障害の人の多くが、空間(広場)恐怖を伴います。空間(広場)恐怖とは、逃げるに逃げられない場所で恐怖が生じることで、新幹線や飛行機、高速道路などが典型的な例ですが、そのほかにもエレベーター、トンネル、橋など恐怖の対象は人よって異なります。 そしてパニック障害の場合、発作が起こった後も、「また発作が起こるのではないか」という恐れから行動が制限され、日常生活に支障をきたすようになるのです。
私が初めてパニックになった日
そのとき私は、ホワイトニングの施術を受けるために歯医者の椅子の上にいました。まず歯をチェックし、マウスピースを装着、薬剤を塗布…これまで何度も経験した、何も特別なことはないいつもの手順でした。 しかしマウスピースを口に入れられた瞬間、生まれて初めて感じる恐怖が突然私を襲いました。薬剤を塗布しようとしているお医者さんを跳ね除け、咄嗟にばっと起き上がってしまった私。 「ど、どうされましたか?」 驚くお医者さん(そりゃそうだ) 「いえ、あれ、なんか、すみません…」 私自身何が起こったのかがよく分からず、でも動悸と息苦しさが止まりません。再度椅子に横たわってみるも、今度は横になった瞬間にめまいがし、このまま狂ってしまうのではないかという恐怖に襲われ、まさに「パニック状態」でした。 それでも、その日の私はまだ「ちょっと疲れていたのかな…」程度にしか思っていませんでした。 しかし、数週間後に今度は歯科検診で歯医者を訪れた際、椅子に座った瞬間に先日のできごとがフラッシュバックし、また発作が起きてしまったのです。