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リジェネロンのコロナ治療薬、トランプ氏使用で引き合い強まる

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ロイター

[7日 ロイター] - 新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領が米リジェネロン・ファーマシューティカルズ<REGN.O>が開発中の「抗体カクテル」を使った治療を先週受けたとのニュースが広まる中、病院関係者によると、同治療薬の治験参加への問い合わせが増えている。 医療専門家は、同治療薬の広範な使用を認める前に、さらなるデータを入手し、有効性を検証する必要があると指摘。トランプ氏は7日に投稿した動画メッセージで、自分が使用した治療薬の効果を絶賛し、米国民に無料で提供すると表明した。[nL4N2GY2Z3] トランプ氏は5日遅くに、ワシントン郊外の米軍医療施設を退院。コロナ感染が判明してからわずか数日後だった。一時は肺が炎症を起こし、血中酸素濃度が低下していた。 ホワイトハウス専属医によると、5日の血液検査で、トランプ大統領が新型コロナの抗体を持っていることが分かった。リジェネロンの広報担当者は、治療によるものである可能性が高いと述べた。 トランプ氏はホワイトハウスの外で撮影した動画で、リジェネロンの治療薬のおかげで体調がかなり良くなったと強調。他のコロナ治療薬を含め、緊急使用を認可するよう働き掛ける考えを示した。[nT9N2B301P] リジェネロンは、2つの単クローン抗体を合わせた抗体カクテルの緊急使用認可について米食品医薬局(FDA)と協議していると明らかにした。同社はこれまでのところ治療薬の有効性を示す初期データの一部のみを公表しており、医療関係者は、トランプ氏への使用や同氏の働き掛けによって規制当局に圧力がかかる可能性があると懸念している。 <問い合わせが増加、医師は慎重> リジェネロンの抗体治療薬の治験に関与しているマイアミ大学ミラー医学部のゲイリー・クレイナー博士は、先週以来、同治療薬の使用を求める患者の問い合わせを受けていると述べた。 リジェネロンとイーライリリー<LLY.N>の抗体治療薬の治験が行われているヒューストン・メソジスト病院のダーク・ソストマン博士は、治験参加を求める患者が増えていると述べた上で、さらなるデータが公表されるまでは使用対象を拡大することに慎重な立場を示した。 トランプ氏が感染し、同氏が推進する国産技術で治癒したという政治的状況を踏まえると「規制当局に圧力がかかるだろう」とした。 米国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長は5日、CNNに対し、トランプ氏の回復にレジェネロンの治療薬が寄与したという見方に「非常に懐疑的」だと述べた。「治療薬の有効性を示す多くの治験が行われるまで、それは証明できないのは明らかだ」とした。 SVBリーリンクのアナリスト、ジェフリー・ポージェス氏は、大統領に同治療薬を使用したのは当局が「暗黙の承認」を与えたようなもので、数日内に緊急使用認可が下りると予想した。 リジェネロンの広報担当アレクサンドラ・ボウイ氏は電子メールで「この治療薬の効果を最も得られるのは、トランプ氏と同様に、検知不能な抗体が基礎にあり、感染の初期段階にある患者だとみられる」とした。 同社は2つの抗体を合わせた抗体カクテルの最大30万回投与分について政府から4億5000万ドルの助成金を受けており、この量は無料で供給する計画をこれまでに明らかにしている。

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