チャイナエア、777F初受領 ロゴに台湾本島描く
台湾のチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)は、ボーイング777F型貨物機を近く就航させる。6機発注したうちの初号機(登録記号B-18771)は、現地時間12月1日に台湾へ到着。機体前方に描かれた「CARGO」ロゴの「C」の文字には、台湾本島がデザインされた。 ボーイングによると、777Fを運航する航空会社はチャイナエアで20社目。2019年6月に開かれたパリ航空ショーで最大6機発注する意向を示し、同年9月に最終合意した。777Fは旅客機の777-200LRを母体に開発された貨物機で、貨物搭載量は102トン、航続距離は9070キロ(4900海里)で、長距離路線で途中給油をなくし、輸送コストを削減できる。 チャイナエアには2021年1月末までにあと2機が引き渡され、2023年までに残り3機が納入される計画。チャイナエアによると、初号機の「B-18771」は2004年に退役した747-200F貨物機の登録記号で、世界6位の航空貨物輸送会社である同社の伝統を受け継ぐものだという。初号機は準備が完了次第、アジアと北米を結ぶ路線に投入する見込み。 チャイナエアの777F以外の貨物機は747-400Fで、現在18機保有。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で全機を稼働させ、貨物便を1週間あたり20%増便したことから、今年1月から11月までの貨物収入は前年同期比83%増になったという。
Tadayuki YOSHIKAWA