おばあちゃんたちはインスタグラマー 老化防止にと2年半、80代の3人毎日更新
若者を中心に人気を集めている「インスタグラム」。老化を防ぐためにと、京都府福知山市内の80代の女性3人が2年半ほど前から、インスタグラムを活用している。当初は一つ投稿するのに1時間かかったりもしたが、今ではインスタグラマーのように毎日の更新をめざして楽しんでいる。 インスタグラムとは、写真や動画を共有するコミュニケーションサービス。スマホなどで撮影した写真に文を添えて投稿すれば、全世界の利用者がそれを見ることができる。 利用者のうち、特に閲覧数が多く強い影響力を持つ人のことをインスタグラマーといい、企業からの広告収入を得る人もいて、若者には新しい職業として認知されている。
新たな機能の習得に励む
3人は福知山高校の同級生、谷鈴子さん(85)=平野町=、福島素子さん(86)=上新町=、室田陽子さん(85)=呉服町=。福島さんの知り合いで、スマホの使い方を教わっている公庄祥さん(74)=下新町=の勧めで、2018年6月に始めた。 当初は、同じ写真を連続してアップしてしまったりと失敗もあったが、回数を重ねるごとに操作を覚えていった。異なる写真を2枚同時に投稿できるまでになり、今はもっと使いこなしたいと、一つの画像に複数の写真を配置する機能の習得に励む。
「四季を感じて」と花や料理を投稿
大切にしていることは、見た人に季節を感じてもらうこと。福知山の四季の花や外食した時の料理、風習などの写真を投稿する。インスタ映えするものはないかと、常にアンテナを張り、近くを散歩する時や買い物の道中でも、良い素材を見つけたら、すかさずスマホでパシャリ。 軒先に柿をつるす近所の喫茶店を撮影した写真は秋の風情を感じさせ、「こんな風景も、近頃はあまり見られなくなった」などと文を添えている。 写真のポイントは、構図とカメラアングル。花を撮影する時も、福知山城や音無瀬橋など、福知山のシンボル的な建造物を入れたりして工夫する。角度を変えて何度も撮影するという。