ランボルギーニ御一行様、いらっしゃい! 日本を旅する“ジーロ・ジャパン”とは?
アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンが主催した、オーナー向けイベント「ジーロ・ジャパン」の醍醐味とは? 帯同した大谷達也がレポートする。 【写真を見る】九州を疾走するランボルギーニたち(57枚)
華やかにスタート
ジーロ(GIRO)はイタリア語で旅を意味する言葉である。 アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンが主催するジーロ・ジャパンは「日本中から集まったランボルギーニ・ファンが美しい景色のなかを“旅”し、ともにランボルギーニへの愛情を深める」ことをテーマとしたドライビングツアー・イベント。今回で通算4度目となるが、2019年6月に第3回を北海道で実施して以降は、新型コロナ感染症の影響もあって開催を見合わせてきた。 実は、2021年4月から5月にかけて日本全国をランボルギーニ・ウルスで巡った「アンロック・エニィ・ロード・ジャパン」は、このジーロ・ジャパンの代替という意味も込められていたが、感染症がひと段落したことを受けて、2021年12月に九州を舞台として第4回ジーロ・ジャパンが開催された。 3日間の日程でおこなわれたイベントは、宮崎の「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」にてガラ・ディナー・パーティでスタート。ドライビングツアーは翌2日目から始まり、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートを出発した一行は都農ワイナリーに立ち寄り、日向灘を一望するステアーズ・オブ・ザ・シーでランチを楽しんだ後、道の駅「北川はゆま」、豊後二見ヶ浦を巡ってからANAインターコンチネンタルホテル別府にて1泊。3日目はホテルを出発して道の駅「小国」で小休止をとった後、阿蘇山の麓に位置する国際レーシングコース「オートポリス」でパレードランを行なってフィニッシュするというもの。私は都合により3日目の早朝に帰京したが、それでも大いにイベントを満喫できた。 まず、初日のガラ・ディナー・パーティからして実に興味深い体験だった。このパーティ、ドレスコードが“スマート・エレガンス”と、指定されていたが、私は初めて耳にする言葉。調べてみると、7つに分類されるドレスコードのうち、スマート・エレガンスはうえから3番目に位置するというから、それなりにドレスアップしないといけない印象だったが、男性だったらビジネススーツでもOKとのことなので、私は無難にブラックのスーツにゴールドのネクタイを締めて参加した。ところが会場を訪れてみると、タキシードできっちりと決めた方もいれば、Tシャツにジャケットというかなりスポーティな出で立ちの人もいるといった具合で、みなさん、いかにもパーティ慣れしているといった趣だった。 それとともに印象的だったのが、私も参加した第3回に比べると、会場に漂う空気がなんとも上品で落ち着いていた点。前回のほうがもっとカジュアルで、かなりくだけた雰囲気だったように記憶しているが、参加される方の層が大きく変わったようだ。そのなかに、小さなお子様を連れた上品なご家族がいらっしゃったが、こういった方々こそ、第4回ジーロ・ジャパンの参加者を象徴しているように思われた。 そしてパーティの冒頭で挨拶に立ったアウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンのダビデ・スフレコ代表が実にスタイリッシュで、全国から集まったランボルギーニ・ファンを熱烈に歓迎する挨拶もまた印象的だった。食事は地元の食材をぜいたくに使った和食のコースで、途中で女性シンガーであるJILLEさんのミニライブや東京オリンピックの女子組手61kg超級に出場した植草歩選手のトークショーが行なわれるなど、まさに盛りだくさんの内容だった。