就任早々から「ブレ」も指摘されている石破総理、子どもたちに語っていた“らしさ全開”の5つの本音とは
でも、総理大臣として言ったことは、自民党は全員賛成しないといけません。自分の党が選んだ総理大臣だから、総理大臣が決めたことは、全面的に支えなければいけません。 ■総理大臣は「国会議員の100倍」は大変な仕事 総裁選に立候補する理由 今でも総理大臣になりたいとは全然思っていません。総理大臣はすごく大変な仕事なんです。大臣の10倍は大変だと思います。国会議員の100倍は大変だと思うんです。 歴代総理大臣をみると、大平正芳さんは総理大臣の時に亡くなりました。小渕恵三さんは、総理大臣をやっている時に倒れて、その後亡くなりました。
総理大臣は命を懸けなければ務まらない、ものすごく大変な仕事です。みんながやってほしいと思うこともなかなか実現できない。だから、個人的な幸せを考えたら、できればやりたくない仕事です。 でも、憲法改正や財政健全化など、みんながやりたがらない仕事をやる人がいない時に、「私もやりません」と言ってはいけないのではないか……。だから私は、自民党の総裁選に立候補しました。「やりたい、やりたい」と言ってやる仕事ではないです。
私は今まで大臣を6年もやりましたが、防衛大臣なら防衛大臣、 農林水産大臣なら農林水産大臣、地方創生大臣なら地方創生大臣と、それぞれの仕事をパーフェクトにこなそうと思ってやっていました。政治家としては、総理大臣になるよりも、そうやって自分の得意な分野で、大臣を何度もやったほうが幸せかもしれないですね。 政治家という仕事のやりがい 一口に「政治家」と言っても、いろんな役割の政治家がいます。 総理大臣がいて、大臣がいる。そして知事や町長がいます。だから、政治家のやりがいというのは、それぞれ違います。
全国には47の都道府県があって、1718の市町村があります。町議会議員や市議会議員などが1番身近な政治家。それから知事や県議会議員などが、その次の都道府県レベルの政治家。そして国会議員がいます。 自分ががんばって働きかけたことで道路ができたり病院ができたり、あるいはそこに企業が来たりして、そこに住む人、1人ひとりに喜んでもらえることが、地方の政治家のやりがいだと思います。 ■「みんなが喜ぶこと」だけでは国はつぶれてしまう