就任早々から「ブレ」も指摘されている石破総理、子どもたちに語っていた“らしさ全開”の5つの本音とは
■地方に「もっと高いお給料」をもらえるような仕事を 政治家として取り組みたい3つのテーマ 政治家として取り組みたいテーマの1つ目は、今述べた憲法改正です。 2つ目は、地方に雇用と所得を取り戻すこと。 今後、日本の人口はものすごく減るでしょう。今、日本の人口は1億2500万人ですが、2040年には1400万人減ると予測されています。2100年になると日本の人口は5200万人という予測もあります。そうなると、今の半分以下になるんですね。200年経つと15分の1になるんです。日本の人口はこんなに減っていくんですよ。
これにはいろんな理由がありますが、まず結婚する人がすごく減ったことにあります。私が若いころは、結婚しない人はだいたい50人に1人くらいでした。今、男性のうち4人に1人は結婚しません。女性が結婚する年齢や子どもを出産する年齢も、だんだんと遅くなっています。そして、生まれる赤ちゃんも少なくなっています。 47都道府県で出生率が1番高いのは沖縄県。それから鹿児島県、宮崎県と続きます。1番少ないのは東京です。
地方で働くと、都会ほど高いお給料がもらえないという問題があるので、地方にもっと高いお給料をもらえるような仕事を作っていかないと、東京にどんどん人が集まってしまいます。だから、地方でも仕事と、その仕事にふさわしい所得が得られるようにしていかないと、日本の人口はどんどん減っていくのです。 それから、東京は非常に災害に弱い街なので、東京から人を移していかないといけません。東京一極集中になっていると、大地震のような災害が起きた時、被害が大きくなるという問題もあります。だから、東京から地方にもっと人が移っていくような国にしたいと考えています。
3つ目は、あなた方のような子どもたちの世代に大きな負担がかからないように、国の財政をもっとよくすること。 やりたいことはこの3つです。 総理大臣と意見が違う時は…… 憲法改正については、当時の総理大臣であった安倍晋三さんと意見が違う点がありました。でも、その時の安倍さんは、まだ総理大臣として意見は述べていなくて、自民党総裁として述べていたんです。「自民党総裁としてこう思います」と言っていて、まだ、「私は総理大臣としてこう思います」とは言っていなかった。自民党の中で、もっと議論はすべきだと思いました。