今季限りで退任のアビスパ福岡長谷部茂利監督「心はここに残っています」サポーターにはある要望「それができれば天皇杯優勝、ACL出場できるかなと思います」
◆明治安田J1リーグ第37節 福岡1―0浦和(30日、ベスト電器スタジアム) 今季限りで退任する長谷部茂利監督が試合後、ホーム最終戦セレモニーでサポーターにあいさつした。 ■「泣いてしまう」〝ラストマッチ〟スーパーゴール直後に涙腺崩壊シーン「これで最後なんだなと…」【動画】 試合前からサポーターの惜しむ声や拍手が起きていた中、長谷部監督は「(今季最終戦翌日の)12月9日から皆さんと一緒になります。アビスパサポーター、アビスパファン、その一員になります。体と仕事は違うところに行きますが、心、気持ちはここに、ベススタ、雁の巣に残っています。いつもみんなを見ています」と変わらぬ絆を誓った。 ゴール裏のサポーターにも「皆さんに助けられました」と感謝した上で、一つ要望した。9月28日のアウェー鳥栖戦でスコアレスドローに終わった後、ブーイングを浴びせたサポーターに監督が激しい言葉をかけた。「少し怒ったんですけれども、伝わってでしょうか。選手を激励するのは良いですが、選手を怒ることはしないでください」とお願いした。 さらに観客全体にも「このスタジアムが本当に満員で空いている席がないような、素晴らしい雰囲気で選手たちが試合できるように後押ししてください。それができれば皆さんが望んでいる天皇杯優勝だったり、ACLの出場であったりができるかなと思います。厳しいようですが、ここが満員にならなければそれは無理だと思います。でもできると思います」と要望。「今日集まっていただいた。最後、私の言葉に何かを感じていただいている人がいると思います。皆さんとは一体です。2万1000人以上ここに集まったら、それが近い将来可能になると思います。ぜひ応援し続けてください、サポートし続けてください」とお願いした。 長谷部監督には福岡市から異例の感謝状が送られ、ゴール裏で胴上げされ、何度もチャント(応援歌)が送られた。チームは12月8日のアウェー川崎戦が今季最終戦となる。
西日本新聞社