東京実業G友枝寛がPKストップで勝利。帝京に続き多摩大目黒も退け西が丘行きの切符を手にする
10月24日、 第99回全国高校サッカー選手権大会の東京2次予選が開催。2次予選Bブロック準々決勝、東京実業対多摩大目黒のカードはGK友枝寛がPKストップの大活躍で東京実業が勝利し、準決勝進出を決めた。 【フォトギャラリー】東京実業 vs 多摩大目黒 最初のチャンスは前半5分の東京実業。5番高松太輝の右サイドからのアーリークロスに9番オウイエノアが打点の高いヘディングシュートも僅かバー上に外れる。続けて前半10分、東京実業は7番関根貴亜夢がトリッキーな切り返しから左サイドを突破しクロス、11番ドゥルー倭ヘンリーが跳躍力を活かしたヘディングで合わせるも僅かに枠を外れる。両者序盤からフルパワーで攻めるも、次第に東京実業攻撃陣のタレントがゴールに迫る。 東京実業は前線にスピードと体格を兼ね備えた9番オウイエノア、トップ下に天性のバネを持つ11番ドゥルー倭ヘンリー、右サイドで鋭い抜け出しを見せる13番伊藤紋太で迫力のある攻撃を展開。8番高橋洵哉が中盤でバランスを取り、左サイドバックの7番関根貴亜夢は積極的に上がりトリッキーな仕掛けを見せる。 多摩大目黒はキャプテン2番米山謙伸が勇敢に後ろで身体を張り、5番青森大生が中盤を無尽蔵に走る。16番越畑遼祐の前線でのポストプレー、9番岩渕天の足元でのボール受け、更にそれを10番岡田倫太朗が司る。 前半30分、東京実業は11番ドゥルー倭ヘンリーの右サイドの仕掛けからコーナーを得る。8番高橋洵哉の右サイドからのコーナーにファーの9番オウイエノアがフリーでシュートもGK中澤宏太に弾き出されてしまう。多摩大目黒も前半36分、8番井上佳の左サイドでの仕掛けからこぼれ球にゴール前で反応した14番芝柊蔵がシュート。しかし、これはGK友枝寛に弾かれる。互いにチャンスを活かせず、前半はこのまま0-0のスコアレスで終了、後半戦へ。 後半スタートと共に両者ゴールに迫る。多摩大目黒は後半から出場の17番鈴木善などフレッシュな力が躍動する。後半9分、多摩大目黒16番越畑遼祐がクリアボールに持ち前のスピードで抜け出しあと一歩触れればという所まで行くがクリアされてしまう。 東京実業も後半16分、11番ドゥルー倭ヘンリーが右サイドのスローインからチャンスを迎え、バウンドするボールに対し身体を捻りながらボレーを放つも僅かゴールの上。後半26分にも東京実業は6番横山琳一がボックス内で放ったシュートのこぼれ球に11番ドゥルー倭ヘンリーが詰めるもゴールならず。更にその直後、10番古屋光世の落としから9番オウイエノアが強烈なシュートを放つもこれも枠を捉える事が出来ない。東京実業は怒涛の攻めを見せるも決め切る事が出来ず、このまま0-0で前後半を終了し勝負は延長戦へ。 延長前半4分、東京実業は11番ドゥルー倭ヘンリーが相手DFを引きづりながらのドリブルでシュートまで持ち込むもファールの判定。多摩大目黒も延長前半5分、17番鈴木善が裏に出たボールに反応するもGK友枝寛が間一髪キャッチ、ゴールを割らせない。 延長後半2分、東京実業は自陣からのフリーキックに9番オウイエノアがゴール前でチャンスを迎える。反転からシュートを放つも、GK中澤宏太がスーパーセーブを見せゴールを死守。延長後半5分、多摩大目黒は17番鈴木善が左サイドで裏に抜け出し絶好のチャンスを迎えるも、これはゴール右に逸れる。 延長終了間際にも多摩大目黒18番松本宇海哉が中央フリーでボールを得ると、前に出たキーパーの頭上を狙ったロングシュートを放つも枠を捉えきれない。 100分を戦いきるも決着つかず、勝負の行方はPK戦にもつれこむ。 PK戦は東京実業GK友枝寛がシュートストップの大活躍、4-2で東京実業を勝利に導いた。 勝利した東京実業はBブロック準々決勝を突破、堀越と準決勝で戦う。 (文・写真=編集部)