摘発された台湾漁船、日本側が罰金約600万円の支払いでの解放に同意
(基隆、台北、東京中央社)日本の水産庁の公船に摘発された基隆船籍の漁船「福洋266」について、基隆区漁会(漁協)は5日、日本側が罰金600万6000円の支払いでの解放に同意したと明らかにした。 海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)が発表した報道資料によれば、同漁船は同日午前1時ごろ、東シナ海で台湾側が設定する暫定執法線を1.5カイリ(約2.8キロ)越えた地点で操業していたところ、水産庁の公船から取り締まりを受けた。 同船の乗組員は台湾人2人、インドネシア人6人。台湾人船長は水産庁の公船に連行され、調査への協力を求められた。 外交部(外務省)は外交ルートを通じて日本側から状況を聞き取り、関心を表明した。台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)は同日午後、取材に対し、早期に手続きを終えられるよう外交ルートを通じて働きかけていると説明した。 駐日代表処の職員によれば、同日午後4時近い時点で同漁船のオーナーが罰金支払いの通知を受け、振り込みに向けた手続きを進めているという。 (沈如峰、劉建邦、楊堯茹、楊明珠/編集:名切千絵)