知ってました? 実は「きっぷ」でできることが「Suica」ではできないことがある!
【5】Suicaだと運賃が高くなる区間がある!
現在、多くの鉄道会社ではきっぷの運賃とは別にIC運賃の2つを設定しているのは、皆さんご存じでしょう。首都圏では、山手線の初乗り運賃が150円ですがIC運賃のほうは146円で、基本的にきっぷよりSuicaのほうが運賃が安くなりますよね。しかし、一部の地域ではSuicaの運賃のほうが、逆に高くなる場合があることはご存じでしょうか? たとえば、JR「大宮駅」-JR「宇都宮駅」間では、きっぷが1,340円なのに対しSuicaは1,342円で、なぜかSuicaのほうが2円ほど高くなってしまいます。このようにSuicaのほうが高くなるカラクリは、それぞれの運賃の算出方法が違うから。 Suicaでは税抜き運賃に1.1を掛けて、小数点以下を四捨五入して算出しています。これに対し、きっぷは税抜き運賃に1.1を掛けて、“1の位を四捨五入”します。そのため、きっぷのほうがSuicaより運賃が安くなる場合もあるんですね。 いかがでしょうか? Suicaは、今や首都圏に住む人にとって欠かすことのできない便利な交通系ICカードです。しかし、きっぷとまったく同じように使うことができない部分もあり、それぞれのメリット・デメリットを理解していないと、実は損したり旅行先で面倒なことになる場合もあります。とくに、長距離移動を行うときは、基本的にきっぷを購入したほうが、無用なトラブルを回避できることを覚えておきましょう。
西澤浩一