知ってました? 実は「きっぷ」でできることが「Suica」ではできないことがある!
【2】SuicaだけではJR「東京駅」からJR「仙台駅」まで鈍行列車では移動できない!
Suicaは特急券や新幹線eチケットを登録することで、SuicaだけでJR「東京駅」からJR「仙台駅」まで行くことが可能です。しかし、鈍行列車だけを乗り継いで移動した場合、JR「仙台駅」で自動改札を出ることはできないのをご存じでしょうか? 基本的にSuicaは日本全国で利用できますが、実は利用可能エリアが大きく14に分割されており、エリアをまたいでSuicaを利用することはできないのです。つまり、SuicaでJR「東京駅」で入場して鈍行列車を乗り継いでJR「仙台駅」で降りると、自動改札を出ることができないため、この場合は有人改札で精算してもらうしかありません。ご注意ください。 もちろん、特急列車や新幹線を利用した場合は、乗車券をあらかじめ購入する必要があるため、このようなことを心配しなくてもいいですし、新幹線eチケットなどに登録したSuicaであればエリアをまたいで移動することも可能となっています。
【3】Suicaを使って長時間移動していると自動改札を出られなくなる場合も!
Suicaで入場して長時間移動を行った場合、同じSuicaのエリア内でも自動改札を出ることができなくなるのをご存じですか? これはSuicaの不正利用を防止するための仕組みで、JRから具体的な制限時間の発表はありませんが、およそ5~6時間程度でこのエラーが発生するようです。 もちろん、きっぷを購入していた場合は、使用期限は購入した日の終電までですので、自動改札でエラーが発生することはありません。もし、長時間改札内を移動することがあるなら、きっぷを利用するようにしましょう。 ちなみに、「大都市近郊区間の特例」を利用した、いわゆる“大回り”移動をする際には、上記のような理由から、Suicaよりもきっぷを利用するほうがオススメです。
【4】今でもSuicaが使えない地域がある!
基本的に、Suicaは日本全国の鉄道やバスなどで幅広く使えますが、まだまだ交通系ICカードに未対応の地域もたくさんあります。その代表的な地域が四国です。そもそもJR四国には自動改札対応駅が少なく、JR四国は交通系ICカードも発行していません。24年7月現在、四国で交通系ICカードが利用できるのは香川県のほんの一部で、多くのエリアでSuicaを利用することができないのです。 もし、四国で旅行するときはSuicaでの乗車は諦めて、きっぷを購入したほうがいいでしょう。ちなみに、香川県の琴平電鉄ではSuicaが使えますし、愛媛県の伊予鉄道は2025年春から、全線でSuicaなどの交通系ICカードが使えるようになる予定です。