ウクライナメディア「ロシア、北朝鮮兵士3千人含む特殊部隊を編成中」
ロシアが北朝鮮から派兵された3000人あまりの兵士を含む大隊級の特殊部隊を編成すると、ウクライナで15日(現地時間)に報道された。 この日、ウクライナ現地メディア「リガネット」は、ウクライナ国防省情報総局(HUR)の消息筋の話を引用し、北朝鮮で徴集された兵士がロシア連邦第11空挺旅団内に編成された「ブリヤート特殊大隊」の一部になると報じた。同消息筋は、大隊には最大3000人の北朝鮮の兵士が含まれると見込み、彼らは現在、小型の武器と弾薬を供給されているとも報じた。13~14日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が演説を通じて、北朝鮮が武器だけでなく人材もロシアに送っていると主張したのに続き、ロシアに対する北朝鮮の具体的な派兵状況についての報道も出てきたのだ。 ウクライナメディア「ウクラインスカヤ・プラウダ」も消息筋の話を引用し、すでに北朝鮮の兵士がロシアとの国境近くで脱走したとも報道した。ロシアのブリャンスクとクルスク地域一帯の国境で、北朝鮮軍兵士18人が脱走したというものだ。この場所は、ウクライナとの国境から7キロメートル以内の距離だ。同消息筋は、彼らの脱走理由は知らされていないが、ロシア軍は上層部にこの事実を隠し、脱走兵を探しているとも付け加えた。同メディアによると、北朝鮮軍兵士が所属するブリヤート大隊はウクライナが占領しているロシア本土のクルスクとスジャ地域の集落の周辺で活動する可能性があるという。さらに、ウクライナのキーウ・ポストは同日、この件に精通する西側外交官の発言を引用し、北朝鮮がロシアに1万人ほどの兵士を送ったと報じた。この外交官は彼らの役割が何かは不明だとも述べている。 ウクライナ戦争を支援するための北朝鮮の介入疑惑は、昨年から提起され続けていた。これは主に、北朝鮮がロシアに対し砲弾と弾道ミサイルを支援する可能性に焦点が合わされていたが、北朝鮮が直接派兵したという報道は今月初めに集中した。ウクライナメディアのインターファックスとキーウ・ポストは3日、現地の情報消息筋の話を引用し、ロシアが占領中のドンバス地域にミサイルが落ち、訓練中の北朝鮮軍兵士6人が死亡、3人が負傷したと報道している。その後、11日に米国のワシントン・ポストも匿名を要求したウクライナ軍の情報消息筋の話を引用し、数千人の北朝鮮軍の歩兵が現在ロシアで訓練を受けており、年末までにウクライナとの戦線に配置される可能性があると語った。 ロシアは北朝鮮の兵力支援についての報道を「フェイクニュース」だと主張している。 この日のウクライナメディアの報道について、米国政府も懸念を表明した。ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は電話会見で、この報道が事実かどうかの確認を求める質問に、「われわれが単独で報道について(事実かどうか)確認することはできない」としながらも、「このような報道はわれわれを懸念させる。北朝鮮兵士がロシアのために戦っているという話が事実だとすれば、朝ロ国防関係のかなりの強化を示している」と述べた。 ベルリン/チャン・イェジ特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )