「家族はもっとバラバラになる」 Interview|大正大学客員教授 岩村暢子
<2018年4月7日号> 1960年以降に生まれた人たちは、日本で初めて「個」ということをとても大事にして育てられた第1世代といってもよい。赤ちゃんのときから個を尊重する育児書で育てられ、学校教育では集団より個を大事にされ、家庭の中でも子ども部屋を当然のように与えられて育った。その第1陣が今年、57~58歳を迎えている。 彼らは今の日本のサラリーマン社会のほとんど、子育て中の人やこれから老人を抱える世帯のほとんどを占める。その人たちが親を介護するような立場になるとどうするのか。今までは親に一方的に「してもらう」存在だった人たちが、今度は親を介護してあげなければならない。互いの自由や意思を尊重し合っていた夫婦が、親の介護に共同で向き合う必要が出てくる。
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