〈大発生〉「猛毒の赤いキノコが“東京”の公園に」手足のしびれに、小脳萎縮も…ヤバすぎる「カエンタケ」現地レポート「すぐそばに子どもが…」
住宅街の真ん中にもカエンタケが…
10月9日にカエンタケが発生したという福生市の「武蔵野台西公園」も訪れた。ここは公園の前に建つ団地とともに建設された公園なのだろうが、住宅街の真ん中にあるため、人が誤って触れてしまう可能性のより高い場所と言える。 福生市の環境政策課の担当者によれば、「これまでこの公園でカエンタケが生えたという報告はなかった」そうだ。 「10月9日に草刈を担当する者が発見し、市の職員が駆けつけて除去しました。カエンタケは周りにも生えてくるようなので、その周辺の土も除去しております。こちらは住宅街のど真ん中の公園でお子さんが遊ぶ可能性もあるので、当面の間は2日に1回のペースで市の職員が見回りに出るようにしています」 毎日この公園に散歩に訪れるという60代女性は、日ごろから注意して見ていると話す。 「報道で赤いキノコだっていうから、よく注意して見てるわよ。きっと胞子が風に乗っていろんな場所に飛んで、その着地したところに生えるんでしょ? 都心の公園まで風に乗っていったら怖いわよね。注意して見てると全部赤に見えちゃう。これなんか、違うの?」 また、犬の散歩で訪れていた女性に声をかけたところ、「看板でも立ててくれたら」と指摘する。 「えー! 毒キノコですか? それは初めて聞いたわ。ここら辺は子どもも多いけど、この公園は完全に犬の散歩や高齢者の散歩コースになってて、子どもが遊んでるのはほとんど見ない。職員の方が見回り来てくれるのはありがたいけど、そんなキノコが生えたのなら、看板でも立ててくれたほうがわかりやすいよねえ?」 確かに女性が言う通り、看板はあったほうがわかりやすいだろう。厚生労働省によれば、カエンタケを摂取したことによる患者数は2000年に中毒患者が2名、死者数が1名、2006年には中毒患者3名を出している。 また2015年以降に関しては未発表のため、患者数はわかっていない。市の多くが森林に囲まれた青梅市や福生市だけでなく、街の中の公園などにも生える可能性のあるカエンタケ。赤いキノコを見かけたら要注意だ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
集英社オンライン編集部ニュース班
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