Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

ラーメンから世界経済まで…東洋経済オンラインが見つけた「PVの役割」 できないこと認め、得意を生かす

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
withnews

【連載『WEB編集者の教科書』】 情報発信の場が紙からデジタルに移り、「編集者」という仕事も多種多様になっています。新聞社や出版社、時にテレビもウェブでテキストによる情報発信をしており、ウェブ発の人気媒体も多数あります。また、プラットフォームやEC企業がオリジナルコンテンツを制作するのも一般的になりました。 【画像】半沢直樹の「東京中央銀行」がご近所、東洋経済オンライン編集部の所在地は…… 情報が読者に届くまでの流れの中、どこに編集者がいて、どんな仕事をしているのでしょうか。withnewsではYahoo!ニュース・ノオトとの合同企画『WEB編集者の教科書』作成プロジェクトをスタート。第14回は「東洋経済オンライン」編集長の武政秀明さんと副編集長の井下健悟さんです。創業125年の老舗経済雑誌から月間3億ページビューを超えるビジネスニュースサイトへ。その成長の背景と編集者の果たす役割について聞きました。(withnews編集部・山内浩司) 【「東洋経済オンライン」が目指すもの】 ・「健全なる経済社会の発展」に貢献すること ・「正義」ではなく「正しさ」を追究 ・PVは大事だが、求めるものではない

新型コロナ感染拡大で注目度がアップ

「東洋経済オンライン」は、今年5月の自社ページビュー(PV)が3億0457万PVに達しました。2003年5月のサイト開設以来初めて3億PVを突破し、過去最高値を更新。2012年11月にサイトを全面リニューアルして以来、着実に数字を伸ばし、昨年10月以降は、コンスタントに月間2億PV台を維持していました。2018年末から編集長を務める武政さんは「他のニュース系サイトも同様だと思いますが、やはり新型コロナウイルスの感染拡大でコロナ関連の情報を求めるニーズが高まったことが大きく影響しました」と語ります。 特に、2月末に開設したデータダッシュボード「新型コロナウイルス感染の状況」が大きな注目を集めたそうです。日々刻々と移り変わる発生状況を、厚生労働省から公表されているデータと組み合わせ、独自にビジュアライズしたもので、スマートなデザインが目を引き、データの取り扱い方について詳細な注釈がついているのも特徴。「データ事業はうちの会社のビジネスの柱のひとつ。データを使って見せる手法は得意とするところなんです」。 今年1月末に中国・武漢が都市封鎖され、国内では2月にダイヤモンド・プリンセス号の集団感染が発生し、日々不安が高まっていった時期でした。 「新型コロナに関してビジュアルなページをつくれないかと、編集部のデータ担当に持ちかけました。『どうすればいいんだ?』と担当者はぼやいていましたが、バラバラに報じられているデータをまとめて、一目で感染の状況や日ごとの変化がわかるページを考えてくれ、すぐに実現しました」と武政さん。ネットメディアならではのスピード感で製作されたページは改良を重ね、ピーク時には一日に40万人、今も10万人が訪れるコンテンツになっています。 「読者の関心や知りたいことにどう応えていくのか。メディアにとって改めてその点が重要だということを感じました。読まれる記事とは、読者にとって有益なテーマを独自の切り口で、説得力ある内容にまとめ、よいタイミングで、興味をひくタイトルをつけて発信すること。それが編集者の仕事の基本と考えています」

【関連記事】