「自由が丘にこんな施設ができて嬉しい」「でも店のセレクトはちょっと微妙?」…。まもなく開業1周年の、都市型イオンモール「自由が丘 デュ アオーネ」の魅力と疑問点
Googleマップで検索してみれば、自由が丘の駅周辺にはペットショップとその関連施設が11個ほどヒットする。同じ範囲で新宿を見てみると、おおよそ6店舗ほどだから、その多さが際立つ。そんな自由が丘において、ペット連れが入れないのはかなり痛手なのではないか。 リリースでは「地域の人々・来街者の方々が憩い集える、開放感あふれる屋外空間」が押し出されているが、少し疑問符が付いてしまうところだ。 ■実はスーパーマーケットタウンな自由が丘
さらに「自由が丘」という街の特徴を考えたとき、もっとも難点だと感じたのが地下2階にある「ピーコックストア」だ。 中を覗いてみると、ピーコックらしく高級路線やオーガニック食品が並んだ棚もある。ただ、同時にお惣菜が安く売っているコーナーもあり、「なんでも売っている」感じ。それゆえ、それぞれの商品種が中途半端に売られている印象も拭えず、結局全体としてどこを目指している店舗なのかが曖昧になってしまっている。
こんなことを指摘するのは、自由が丘の街全体を見回したときに、「ピーコックストア」よりも色がはっきりしていて、集客もできているスーパーがたくさんあるからだ。その近隣には、「東急ストア フレル・ウィズ」や「成城石井」「食品館あおば」「Picard(ピカール)」など、多くのスーパーマーケットがある。 特に東急ストア フレル・ウィズ 自由が丘店は、私が訪れたとき、驚くほど混んでいた。 近年、駅前スーパーはどこも苦戦を強いられているが、ここはまったくそうではない。平日の午後3時ぐらいなのに、通路をスムーズに通れないぐらい人がいるのだ。
その理由は一目瞭然で、ピーコックストアに比べて、徹底的に庶民的な商品・値段でさまざまなものを売っている。特にペット用品にも力を入れていて、ちゃんと特設コーナーがある。先ほども書いたように、自由が丘ではペット商品の需要が多いから、それに合わせているのだろう。まさに「地域密着」のスーパーなのである。 自由が丘には他にも、食料品の広大な売り場を誇る「食品館あおば」、輸入食材をメインで扱い高級路線を貫く「成城石井」、さらにはガチのフランス食料品スーパー「Picard(ピカール)」、さらにさらにコストコの再販店「レ・コスティ」など、色がはっきりしているスーパーが揃っている。