<吉高由里子>「光る君へ」の“戦友”柄本佑は「人間の生々しさを表現できる役者」 共に歩んだ1年半「すごくぜいたくなこと」
また吉高さんは、ドラマ序盤に大きな盛り上がりを見せた“廃邸のシーン”を例に、柄本さんを「自然に話を聞ける、聞きたくなる俳優」とも表現。
第5回「告白」(2月4日放送)では、まひろが道長を前にし、母・ちやは(国仲涼子さん)の死から6年の間、ため込んだ思いが堰を切ったようにあふれ出す様子が描かれ、大きな盛り上がりを見せたが、第10回「月夜の陰謀」(3月10日放送)の“逢瀬”共々、二人で「話し合いながら」作ったシーンでもあるという。
「第5回の廃邸のシーンは長回しで。ダンスじゃないですけど、お互いどう動くのか、感情の押し引きもありましたし。第10回の逢瀬も、二人だけの撮影で、とにかく長い1日、ぐったりするくらいぶつかり合ったし、話し合ったなという印象は残っています。自分で考えたりもしますけど、佑君だったらどう思っているんだろうなと、聞きたくなる俳優さんだなと思いました」
最後の撮影も、約1年半を共に歩み共に戦ってきた、いわば“戦友”の柄本さんとのシーンだった。
「1年半ってこんなにもあっという間なんだという気持ちにもなって、さみしいもうれしいも安堵感もあって。そのとき(クランクアップの瞬間)は泣かなかったのですが、監督が花束を持ってきくださったときに号泣していて、それを見てもらい泣きして、凛として終わりたかったのになって思いながらダメでしたね」
その後も、改めてさみしさが込み上げてくる瞬間があったという吉高さん。
「2日後くらいにNHKに来て、スタジオをのぞいたらもぬけの殻というか、空っぽになっていて、こんなにも余韻ないんだと、それはそれでショックでしたね。前室も、もう知らない部屋みたいで、私たちの思い出、青春が一瞬にして過去になっていて、それもさみしかったです」
最終回「物語の先に」は、12月15日に放送される。