新興国の劣悪な労働環境を改善させるべき 跋扈する国家主義、「グローバル」の再考が必要
(写真:REUTERS/Zorana Jevtic (Serbia))
1989年のベルリンの壁崩壊は政治学者フランシス・フクヤマの言う「自由主義の勝利」だけでなく、ナショナリズムの衰退をめぐる陶酔感ももたらした。世界経済の統合が進めば人々は国家的アイデンティティーを捨てるようになる、と考えられたわけだ。
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ダロン・アセモグル :米マサチューセッツ工科大学(MIT)教授