新給食センターが完成 館山 来年1月に通常給食再開へ
台風や新型コロナウイルスの影響で工事が遅れていた、千葉県館山市の新学校給食センターが、同市北条の旧北条幼稚園跡地に完成し、16日に報道陣に公開された。準備期間を経て、来年1月からの稼働開始を予定している。昨年9月の台風被害以降、途絶えていた通常給食がようやく再開することになる。
新学校給食センターは、現給食センターの老朽化に伴い、民間の資金、ノウハウを活用するPFI方式で、昨年7月に着工。
当初の予定では、今年9月の稼働開始を予定していたが、昨年の台風の影響や新型コロナの影響による設備機器の納入が滞ったことなどから、完成が遅れていた。
一方で、現在の給食センターは台風被災で、稼働できない状態となり、通常給食はストップ。子どもたちは、ご飯、牛乳などのメニューの限られた簡易給食や弁当持参で昼食を取る状況が続いている。
新しい給食センターは、鉄骨造り地上2階建てで、建築面積は1666平方メートル。供給基本能力は1日当たり3500食。食材の入荷から調理、配送までの流れなど衛生管理が徹底された構造で、屋外には最大1万8000食の炊き出しが可能な災害用備蓄倉庫も備える。
10月末に完成し、市に引き渡された。事業者は館山学校給食サービスで、2040年8月までの維持管理運営を含めた事業費は総額47億1078万円(うち施設整備費用は15億6572万円)。
今後、準備期間に調理員のトレーニング、調理リハーサルなどをし、来年1月7日から市内5幼稚園、10小学校、4中学校に約3570食の給食を届ける。
房日新聞