毛穴の悩みにも! 角質ケアの適切な方法と成分の選び方を皮膚科医が解説
正しく行えば、毛穴やシワ対策にもつながり、肌の輝きを取り戻せるといわれている角質ケア。そこでUK版「エル」が、皮膚科医のエマ・クレイソーン博士にケアの基礎とおすすめの成分についてインタビューを決行。避けた方がいい肌状態などを正しく知ったうえで、なめらかな肌を手に入れよう。
誰しもが気になる角質ケア
美容編集者としてあらゆる質問を受けるが、特に多いのが次の3つだ。 ひとつめはレチノールの使い方。レチノールは効果が高い成分でありながら、扱いが難しいことで知られているからだ。2つめはボトックスを始める適切な年齢や、信頼できるエステティシャンについて。そして3つめは「角質ケア」が本当に必要なのかどうかだ。
3つめの質問が未だに議論の的となるのには理由がある。なかには過去に、肌のバリア機能を剥ぎ取り、傷つけるような研磨剤入りのスクラブを毎日使っていた経験がある人や、新しく注目されているピーリング剤(グリコール酸やサリチル酸など)を使いすぎて肌を過度に刺激してしまった経験がある人もいるだろう。 しかし、角質ケアが肌にとって健康的で、むしろ輝く肌を手に入れるために欠かせないステップとなる可能性もある。皮膚科医のエマ・クレイソーン博士に基礎的なケアとおすすめのスキンケア成分は次の通りだ。
Q. 角質ケアは本当に必要なのか
角質ケアは、肌の表面に溜まった老廃物を取り除くことで、肌のターンオーバーを促進するというもの。これにより、くすみやニキビを防ぎ、毛穴の悩みにも働きかけ、新しい肌の生成をサポートする。 大前提としてスキンケアのステップは一人ひとり異なる。肌は指紋と同じくらいユニークであるため、ある人に効果がある方法が他の人には合わないこともある。角質ケアについても同様で、必ずしも全ての人に必要なわけではないのだ。
Q. どんな肌質の場合は角質ケアを避けた方が良い?
「自分の肌質を理解し、角質除去が本当に必要かどうかを判断することが重要です。例えば、酒さのある人はこれを行うと逆に肌のトラブルを悪化させることがあります」と、クレイソーン博士。 一方、角質ケアがニキビのみならず、シミを防ぐ場合もあるのだとか。 「肌のターンオーバーが遅くなるとくすみや小ジワ、色素沈着の原因となります。ここで角質ケアが効果を発揮してくれるのです」