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久しぶり!全員そろった教室 「通常」の喜びかみしめ、マスク越しでも分かる笑顔 高3生は迫る大学受験に焦り

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琉球新報

 新型コロナウイルス感染防止のため、クラスの半分ずつ登校する「分散登校」を実施していた県立学校で、学級全員が一斉に授業を受ける通常授業と部活動が1日再開した。生徒らは約2カ月ぶりに全員がそろった教室で「通常」に戻った喜びを分かち合った。ただ、部活動の大会や楽しみにしていた学校行事の中止により、取り戻せない青春があることも実感。迫る大学受験への焦りも見えた。  県立那覇西高校(上江洲隆校長)は午前中の授業で、未定だったホームルーム長を選び、ようやく新しい学級をスタートさせた。感染防止策も入念で、生徒も教員もマスクを着用。更衣室での密集を避けるため、体育の授業がある生徒は体操着で登校した。授業後には生徒が机や窓を丁寧に消毒。学校の「新しい生活様式」も本格的に始まった。  休み時間には「休校中、何してた?」「筋トレとか料理とか。普段はやらないことをいっぱいやった」と報告し合う生徒ら。マスク越しでも分かる笑顔が学校中にあふれた。  ただ、遠足や新入生歓迎行事など、相次ぐ行事の中止も話題に上る。3年生の平良美喜さん(17)は「久しぶりに友達と会えて楽しいけれど、行事がなくなったことはさみしい。受験があるので部活も続けられるか…」と声を落とす。  授業後の部活動は、活気の裏にさみしさもにじみ出た。目標としていた全国高校総体が中止となり、県独自の大会も受験に影響が出る7月開催予定。バドミントン部3年の鈴木和真さん(17)は「部活は今日が最後。迷ったけど、将来を考えたら受験勉強が大事だ」と、再開日に引退を決意。「最後までやりたかった」と未練ものぞかせながら、高校最後の練習に熱を入れた。  宇地原光教頭は「通常授業になり、生徒が元気よく登校できたのは良かった」と話す一方、大会が中止になった部活生を気に掛け「続けるのか辞めるのかと簡単には聞けないほど落ち込んでいる。顧問と一緒にしっかりフォローしたい」と心のケアの必要性を強調した。

琉球新報社

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