大阪府・吉村知事が定例会見3月25日(全文3)小康状態なら来週今ごろに判断も
不景気になったら自殺者も増える
なのでこの数字からほど遠いような状況が、ただ、今みたいな小康状態がずっと続くというのであれば、4月3日前に学校の休校の判断であったり、今閉じている府民の施設の開館であったり、イベントの、そういうような条件を付けてですけれどもね。コロナ3要素を避けながらという条件を付けながらの、いわゆる社会経済活動を戻していく判断っていうのを、来週の今ごろにはする必要があるんだろうと思っています。 基本的には僕自身は、これはテレビもいっぱい言っていますけど、経済を死なせてしまうと、それによって命を落とすものもたくさんあるわけですから。不景気になったら自殺者も増えますのでね。だいたい日本の全体の自殺者数は年間2万人ですよ。一番多い理由は健康上の理由ですけど、2番目に多い理由は経済的な理由ですから。リーマンショックのときは8800人の方が自殺で亡くなられていますけれども、今は3000人です。やっぱり景気が良くなってくると下がってきますのでね。逆に言うとリーマンショック級の不景気がまた来るとすれば、あと5000人死者数は増えるわけですよね、経済的な理由で。そこもやっぱり防いでいかなきゃいけない。 なので命を落とさなくても経済ががたがたになると生活も本当にしんどくなって、いろんな悪影響が出てきますから。感染症の観点からしたら全員がずっと家の中に縮こまるのが一番いいんですけど、やっぱりそれじゃなくて、感染症も意識しながら社会経済活動を徐々に戻していくという非常に難しい判断ですけど、僕は基本、そういうのをやっぱり政治家が判断すべきだと思っているので、今回、国の試算が出たから1回止めましたけれども、4月3日までにこうならなければ徐々に戻していくと。それはもちろんオッケーという意味じゃなくて気を付けながら戻していくと。コロナの特徴とか弱点とか、そういうことを見極めながら、そこを避ける形で経済活動をし、なんとか戻せる分の国内の内需とかもできるだけ戻すようにしながら時間を稼いで、爆発的な感染拡大が起きることをできるだけ防いで、その間にワクチンとか治療薬ができるまで耐え忍ぶと、僕はそういう基本的な考え方。