上野のパンダを中国へ 事業者が返還輸送の支援を公表
阪急阪神エクスプレスは3日、上野動物園で飼育されてきたジャイアントパンダ2頭の中国返還輸送を支援したと発表した。先月29日未明に同園を出発し、同日中に四川省の成都空港に到着した。同社は動物輸送のパイオニアとして、今後も絶滅危惧種の保護や生物多様性の保全に協力していくとしている。 今回輸送されたのは、2011年2月から同園で暮らしていたオスのリーリーとメスのシンシンのいずれも19歳のパンダ。特注の輸送箱に収容され、同社が手配した専用車で成田空港へ移送された。成田からは中国・順豊航空のチャーター機に搭載され、成都空港へ航空輸送された。 上野動物園の飼育係と獣医師が同行し、2頭は輸送中も終始落ち着いた様子だったという。2頭は中国側で検疫などの手続きを終え、中国ジャイアントパンダ保護研究センター碧峰峡基地に無事に到着した。
日本海事新聞社