春分・秋分の日に浮かび上がる羽の影…マヤ暦の謎を秘めたピラミッド神殿
メキシコ、ユカタン半島のカンクンは日本でも知られた有名なリゾート地であるが、そのカンクン南のプエルトモレロスからプンタ・アレンまでの全長約193kmのカリブ海沿岸を「リビエラ・マヤ」と呼ぶ。ここは近年、オールインクルーシブホテルが建ち並び、特にヨーロッパからのセレブ、有名人が訪れるリゾートとして注目されている。カンクンよりマヤ遺跡、セノーテ、自然テーマパークへのアクセスが良く、あらゆる層の旅行者から人気のエリアである。 ユネスコの世界遺産にも登録されているチチェン・イッツァは、マヤ文明の古代都市遺跡。階段状のピラミッド、エルカスティージョはスペイン語で城を意味し、ククルカン神殿とも言われる。ククルカンとはマヤの最高神で羽毛の蛇を意味する。毎年、春分と秋分の日に太陽の位置により、羽の影が浮かび上がる造りになっている。4面の階段はそれぞれ91段あり、最上部と合わせて365となり、マヤ暦を表しているという。いろいろ解明されつつあるマヤ文明だが、今なお多くの謎に包まれている。 (2016年1月撮影)