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母親の描写が素晴らしすぎる、珠玉の映画8選。

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VOGUE JAPAN

今、多くの人が大切な家族と距離を置いて暮らすことを余儀なくされている。このパンデミック下で母の日を迎えるにあたり、たとえ物理的には遠く離れていようとも、母親の存在をより近くに感じられる心温まる映画を紹介しよう。

映画の中で、母親はなぜか誇張して描かれがちだ。『愛と憎しみの伝説』(1981年)でフェイ・ダナウェイが演じた実在の女優、ジョーン・クロフォードの鬼母ぶりや、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994年)でサリー・フィールドが演じた聖人すぎるシングルマザーなど、こうした例は枚挙にいとまがない。その一方で、繊細な心の動きやエキセントリックな部分など、その人にしかない個性をきちんと描けば、母親は映画の中でもっとも観る者の心を打つキャラクターにもなる。 このパンデミックのさなかに母の日を迎えるにあたり、母親の描写が素晴らしい映画作品を通じて、母という存在について思い巡らせよう。これらの作品を観たら、きっと母親に感謝の気持ちを伝えたくなるはず!

『お家をさがそう』(2009年)

ヴェローナ(マーヤ・ルドルフ)とバート(ジョン・クラシンスキー)のカップルは、子どもができたことを機に子育てに適した新居を探す3カ月間の旅に出る。サム・メンデス監督がロードムービーの形を借りて描く2人の姿は、とにかく心に突き刺さる。2人はアリゾナ州フェニックスからツーソン、さらにはカナダのモントリオールからフロリダ州のマイアミへと、北米のさまざまな街を訪ねて回る。その間、友だちや親戚、同僚との再会をはさみながら、2人は頼りない30代から、責任を引き受ける大人へと脱皮していく。人の親になること、そしてそれにまつわる恐怖心やもどかしい気持ち、喜びを思慮深く描いた、どこかもの悲しさもつきまとうハートウォーミング・ストーリーだ。

『キッズ・オールライト』(2010年)

ひとりの母親もいいけれど、二人いればもっといい──リサ・チョロデンコが監督を務めた本作は、そんなことを思わせるファミリー・ドラマ。ジュール(ジュリアン・ムーア)とニック(アネット・ベニング)は、二人の子ども(ジョシュ・ハッチンソンとミア・ワシコウスカが演じる)と暮らすレズビアンカップルだ。ある日子どもたちが、実の父親(マーク・ラファロ)を探そうとしたことから、平穏な生活に動揺が生じる。実の父親といっても彼は精子提供者で、子どもと会うことはない約束だった。気まずいディナーや理不尽な口論などを経て、母親たちのあいだに中年の危機の影が垣間見える。今どきの結婚と母親の姿をとらえた、新鮮な描写が光る一作だ。

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