【NFL】QBザック・ウィルソンの回復力に“素晴らしさを見出している”ジェッツGMダグラス
ルーキーシーズンで13試合に先発出場したウィルソンは、通算で2,334パスヤード、タッチダウンパス9回、インターセプト11回、185ランヤード、タッチダウンラン4回をマーク。55.6%というパス成功率からも明らかなように、ショートパスを連続して投げるのには苦労していたが、ダウンフィールドへのパスでは投球能力の高さを垣間見せている。しかし、試合平均ヤード(306.4)でワースト7位に位置し、試合平均得点が18.2にとどまったジェッツオフェンスは、パスプロテクション能力が低く(許したサック53回)、ランプレーでも一貫性を欠き(試合あたり98.1ランヤード)、ウィルソンの力にはなれなかった。
ダグラスGMが今オフシーズンのフリーエージェンシーで最も大きな注目を集めたのは、オフェンシブラインを強化してランプレーの改善を図るためにガード(G)レイケン・トムリンソンと契約を結んだときだろう。2021年にウィルソンのトップターゲットとなり、キャッチ51回でチームトップに輝いたWRジェイミソン・クラウダーはフリーエージェント(FA)になってチームを去ったが、ダグラスGMはウィルソンにとって安全弁の役割を果たせるタイトエンド(TE)のC.J.ウゾマーとタイラー・コンクリンをチームに迎えた。
チーム公式サイトによると、ダグラスGMはドラフトの1週間前に「大切なことを大切にするのが重要で、それは若いクオーターバックの成長を促すことだ。それ以外は、違いを生み出せる選手をできるだけ多くロースターに加えることだ。彼らがカルチャーやスキームに適合していると確認することも大事だ。それから、彼らを健康な状態に保ち、フィールドで活躍させるのだ」と述べたという。
ジェッツは2022年ドラフトでトップ10位以内の指名権を2つ(全体4位と10位)と2巡目の序盤の指名権を2つ(全体35位と38位)保持している。ワイドレシーバーに有望な新人が多く、サンフランシスコ・49ersのWRディーボ・サミュエルがトレードを要請して世間を騒がせている中、ジェッツはいずれにせよ、ウィルソンのためにプレーメーカーを攻撃陣に迎える準備ができている。