「ヴィトンの財布」「グッチのバッグ」「コスメ」!?SNS世代の子どもたちがサンタさんにお願いした「驚愕のプレゼント」とは?
iPadキッズ世代
こうした状況はデジタル時代ならではと言えよう。ペアレンタルコントロールソフトウェアメーカーのQustodioが、世界中の約40万世帯を対象に行った調査によるとSNSに関し、7歳から9歳の子どもの31%がXに、28%がRedditに、26%がFacebookにアクセスしているという。同調査によると2023年、世界の子どもたちがTikTokに費やした1日の時間は1時間52分に達している。イギリスでは2時間以上も費やしている。フランスで2023年に最も人気のあったSNSはTikTokで、利用者の50%は18歳未満だ。つまり、子どもたちはTikTokで絶え間なく流れてくる大小各種トレンドにひっきりなしにさらされ、影響を受けている。TikTokでルルレモンのスポーツウェアが着心地が良いということでインフルエンサーの人気を集めた結果、同ブランドは10年以上前から米国で大人気だ。そして2020年のコロナ禍以降はフランスでもじわじわと人気が高まっている。 子どもたちがクリスマスに高級ブランド品を欲しがるのもある意味当然だ。ほとんどのブランドがTikTokアカウントを持ち、ファッションショーの動画が数分間で世界中に拡散する時代なのだ。ウェブとSNSのモニタリング会社、Visibrainのデータによると、SNS上で高級ブランドに関するメッセージ発信は2022年に1億3,000万件、2023年には1億7,600万件以上あった。昨年、2023年の段階で子どもたちはすでにクリスマスプレゼントとしてグッチやエルメス、「お金をたくさん」欲しがるようになっていた。親としては、子どもがネットを見る時間を制限するか、あるいは......プレゼント費用をせっせと貯めるかしかないようだ。それも今からすぐに。
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr)