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【医師に聞く】話題の「オンライン歯科診療」どんなときに活用するべき?

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Medical DOC

全国的な外出自粛が続くなか、紙面をにぎわしている「オンライン診療」とはなんなのでしょうか。歯科領域ですでに実績を重ねてきた竹山先生によると、「オンライン診療」ならではの“意義”があるとのこと。知らないと実生活に差がつきそうな新しい取り組みについて、最前線の事情を伺いました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】 竹山旭先生(竹山歯科口腔医院 院長) 大阪歯科大学歯学部歯学科卒業。大阪歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学専攻博士課程修了。その後、大阪歯科大学口腔外科学第1講座非常勤講師、堺市歯科衛生士専門学校講師、奈良県歯科衛生士専門学校講師などを歴任。2019年、大阪府堺市に「竹山歯科口腔医院」開院。その人にとって必要な“正しい知識”を伝えることに注力している。また、株式会社NOVENINEの代表取締役歯科医師を務め、口臭を検知して疾患の早期発見につなげる歯ブラシ「スマッシュ」、オンライン歯科相談窓口「ブラシる」の開発・運用に携わっている。歯学博士。日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医、AHA認定BLSヘルスケアプロバイダー。BOCプロバイダー講座統括医師。研究歴、受賞歴多数。

新しい枠組みだが、時限的な措置であることに注意

編集部: 現在、オンライン診療に注目が集まっていますね。 竹山先生: そうですね。世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響で、非対面式診療の必要性が問われてきました。“歯科”に時限的な措置として初診も含めたオンライン診療が認められたのは、2020年4月24日のことです。他方、“医科”には、以前から一部初診でもオンライン診療が認められていました。ただし、いずれにしても「時限的な措置」であることにご注意ください。 編集部: 「初診」というキーワードが気になります。その医院に初めて行くことでしょうか? 竹山先生: そうではありません。以前に行ったことのある医療機関でも、全く新しい主訴であれば、初診という扱いになります。「以前に治したところとは違う歯が痛む」、「むし歯が治ったと思ったら口内炎になった」。これらはすべて、初診です。 編集部: なぜ国は、初診のオンライン歯科診療を認めてこなかったのでしょう? 竹山先生: オンライン診療は、患者さんの健康状態について得られる情報が対面診療に比べて限定的であるため、主に診断等の判断が必要となる初診ではオンライン診療が原則禁止とされていました。ただし、そもそも歯科の場合は、初診以外の場合であっても、オンライン診療が普及してきませんでした。ひょっとしたら、「歯科は外科処置を伴うので、オンライン診療に向いていない」とする見方があったのではないでしょうか。個人的には、歯科診療の予防面、つまり「家庭で取り組める健康管理」の役割が大きいと思っています。 編集部: 具体的なオンライン歯科診療の仕組みについて教えてください。 竹山先生: 今のところ、オンライン歯科診療では、(1)保険診療と(2)自由診療のどちらも実施することができます。また、診療行為(医療行為)ではありませんが、最近では(3)遠隔健康医療相談という枠組みもオンラインで提供することが可能です。教科書的な内容といいますか、誰にでも当てはまる一般論的な指導をもって相談対応をしています。 編集部: 「遠隔健康医療相談」って新しい切り口ですね? 竹山先生: 急性疾患ではない「日頃の疑問」を聞きたい時などに活用してみてください。例えば、「デンタルフロスの正しい使い方を知りたい」とか「子どもがはみがきさせてくれなくて困っている」などですね。ただし、患者さんやご家族の症状に合わせた、具体的な個別対応ではなく、あくまで一般論の範囲での回答になります。 編集部: 「遠隔健康医療相談」の費用体系はどうなっているのでしょう? 竹山先生: 非医療行為ですからまちまちです。医師や歯科衛生士のような国家資格取得者に限らず、企業が運営する診療相談サービスもあります。ざっくりした感覚で言えば、1回あたり、無料から3000円といったところでしょうか。また、サービス提供者は徐々に増えている印象ですね。

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