猪口邦子参院議員宅で火災 2人死亡…夫と長女か “都心マンション火災”鎮火まで約9時間… 専門家が指摘する“重なった条件”とは?【news23】
ーー歩き方や様子は? 火災前に孝さんに会った人 「たいへんな状態なんですよね。少し姿勢も前屈みになった状態で、両手でストックみたいなものを持ってらっしゃる。だから、その何時間かわずか後に、あんなことになられたから、気持ちが乱れている」 ■“都心マンション火災” 重なった条件 今回、2人が亡くなったマンション火災。そこには、都心部ならではの条件が重なったと専門家は指摘します。 元東京消防庁 麻布消防署長 坂口隆夫さん 「いろんな映像を見て感じたことは、はしご車がどこにも映っていない。大きな活動上のマイナス要因であったと言っていい」 “はしご車が活動できなかった理由”とは… 現場を衛星画像で見てみると、周辺は細い道に囲まれ、住宅が密集しています。現場近くの道を車で走ってみると… 記者 「この先が現場になります。消防車が止まっていますが、1台停めると、道路の幅の残りはほとんどなくなります。かなり狭くなります」 元東京消防庁 麻布消防署長 坂口隆夫さん 「はしご車が活動できれば、上から放水ができた。しかし道路状況を見たら、はしご車が進入できるような広い道ではなかった。はしご車が活動できない地域であった」 現場では、火災現場から少し離れたところからホースを伸ばして、消火活動に当たる様子が確認できました。 元東京消防庁 麻布消防署長 坂口隆夫さん 「法律では、7階以上の建物には、(消火用の水を送る)連結送水管をつけなければいけないとなっている。しかし、これは6階建てだったということで、それが設置されていなかった。ですから、消火活動は相当困難を極めたのかなと」 火が消し止められたのは、通報からおよそ9時間後でした。 元東京消防庁 麻布消防署長 坂口隆夫さん 「一般のマンションの場合、大体1時間程度で鎮圧できる。9時間で鎮火というのは、例外に近い。私もここまで燃え尽きてしまうマンション火災は、あまり見たことがない。 坂口さんは、もしもマンション火災に遭遇したら、ベランダの仕切り板を破って隣の部屋へ移動したり、避難はしごを使うなどして、避難を行ってほしいと話します。
捜査関係者によりますと、死亡した2人はいずれも台所付近で倒れていたといいます。 警視庁は出火原因を調べるとともに、身元の特定を急いでいます。
TBS NEWS DIG Powered by JNN