御堂筋・歩道化に向け一部側道閉鎖の社会実験
大阪市中心部を南北に走るメインストリート「御堂筋」で9日、一部の側道を閉鎖して自動車などの通行を規制して自転車や歩行者専用にする社会実験が始まった。大阪市は「側道で自動車などの通行を規制したことによる影響を確認する」としている。 【拡大写真】御堂筋のダウンタウンに大歓声「当然、大阪で万博開催を」
期間は22日まで、東側の側道を終日閉鎖
同市によると、規制区間は、大阪市中央区の道頓堀川から千日前通までの約200メートル。一方通行となっている南行きの6車線のうち、東側にある側道を終日閉鎖する。期間は22日までとなっている。 同市では、千日前通から北側、特に道頓堀川周辺では最も歩行者・自転車交通量が多いことに注目。様々な商業施設や観光資源が集まっており、近年ではインバウンドがますます増加している。そこで、歩道内では歩行者と自転車が混み合い、安全面の課題を解決するため、まずは千日前通から道頓堀川までの区間を先行し、側道の歩行者空間化を進めていく方針だという。
9日朝から社会実験がはじまり、自転車や歩行者が閉鎖された側道を通る光景がみられた。仕事の移動中に歩いていた東大阪市在住の会社員男性(43)は「普段車が通っているところを歩くのは違和感がありますね。最近ここを歩く時は、外国人観光客の方が大きなスーツケースを転がして歩いていて狭く感じるので、広いところを歩くのはいいですね」と話していた。 しかし、まだ慣れていないせいか、同日午後は側道を利用する歩行者らの姿は少なかった。また、閉鎖されていることを知らなかった配達作業員が、警備員に詳しく社会実験の内容を聞きにくる光景も多くみられた。