寒い冬…効果的な換気の方法とは? 空気を“見える化”して実験 秘策は“ある家電”
中京テレビNEWS
新型コロナが猛威をふるうなか、感染対策のカギとなる“換気”。真冬であっても欠かせません。部屋の温度を保ちつつ効率的に換気する方法とは…。感染症に詳しい愛知県立大学の清水宣明教授の立ち会いの元、“空気を見える化”して検証しました! 今回の実験は、両側に窓がある10メートル四方の教室で行いました。教室の暖房はつけたまま、無害の煙を充満させて実験します。(取材協力:愛知県立芸術大学)
【検証1】窓全開
まずは窓を全開にして換気をします。 窓を開けた直後から外気が入り込み、勢いよく換気が進みます。 「煙が流れて窓から出て行っているというのがわかりますね。かなり煙出て行っていますね。換気はやはり十分にできています」(鈴木康一郎アナ)
実験開始時の室温は22.7℃。空気が入れ替わったとき、温度はどれだけ下がってしまうのでしょうか。 2分後の室温は22.4℃と、意外にも温度の低下はあまり見られませんでした。
7分後、室内の煙が消え換気が完了しましたが、変化が少なかった温度が一転しました。 「部屋の温度18.9℃。下がったのは3.8℃。あっという間に換気はできましたけど…」(鈴木アナ) 「あっという間に寒くなってしまいました。これは換気ができても、生活の場の換気とはいえない」(清水宣明 教授) 10分足らずで換気はできたものの、急激な温度変化は防げない結果に。
【検証2】左右1か所ずつ窓を解放
続いて、温度の低下を防ぐため、左右1か所ずつのみ窓を開けて検証します。 窓を20センチ程度開けたとき、空気の流れはどうなるのでしょうか。
「あまりよくないですね。あまり空気が動いている感じがしないので」(清水教授) 窓付近の煙は徐々に薄くなっていきますが、部屋の中央部分は濃いままの状態に。
全開にして空気の入れ替わるまでの時間は、30分でした。実験開始時、22.5℃だった室温は20.3℃に。 約2℃しか下がらなかったものの、換気までに時間がかかると感染のリスクも高まる恐れがあるのです。