首位独走ソフトバンクから複数勝利を挙げた投手を調べると…新たな「キラー」誕生中 和田毅の〝小さい版〟、福岡出身のあの左腕
ソフトバンクはオールスター後に7勝2敗と好調で、7月30日には今季初めて優勝へのマジックナンバーが点灯しました。特に攻撃で12球団トップのチーム打率2割5分8厘を誇ります。そんなホークスから複数勝利を挙げた投手はどのくらいいるのでしょうか? 素朴な疑問から調べてみると、そこに新たな〝タカキラー〟の存在が浮上しました。 ■【写真】ソフトバンクを苦しめている楽天の古謝 今季ソフトバンクからここまで複数勝利を挙げている投手は、4人いる。いずれも2勝で、楽天のドラフト1位ルーキー古謝樹、同じドラフト1位で福岡県出身の西武・武内夏暉、今季オリックスから日本ハムにフリーエージェント(FA)移籍した山崎福也、そして昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝メンバーとなったオリックス・宮城大弥。全員が左腕で、うち2人がルーキーだ。ソフトバンクは7月に左投手と立て続けに対戦して苦しんだが、それもうなずける。 中でも注目されるのは古謝だ。4人の中で唯一黒星がなく、2戦2勝。7月6日(みずほペイペイドーム)は6回を2安打無失点。初回1死から連続四球を出したが、山川を空振り三振、近藤を左飛で切り抜けた。同31日(楽天モバイルパーク宮城)は一転して3回までパーフェクト。四回2死一、三塁で近藤に左翼の拙守もあって2点二塁打を許したが、6回2安打2失点にまとめた。 【#OTTOホークス情報】
「見づらい…あんなに後ろが小さくて」
ソフトバンク戦の防御率は1.50。他に対戦した球団(西武、中日=3.00、日本ハム4.05、広島6・00)と比べてもいい。被打率は驚異の1割3厘。安打を打たれたのは栗原、海野、今宮、近藤の1本ずつで、長打は前述の近藤の二塁打1本だけだ。7月31日の試合後、小久保監督は古謝を「(リリースポイントが)見づらいですね。あんなに後ろ(テイクバック)が小さくて、150キロくらい出るので。和田毅のもうちょっと小さい版みたいな感じはありますね」と評した。 楽天の先発ローテーションを見る限り、次回の対戦となる8月10~12日(みずほペイペイドーム)では先発の可能性は低いとみられるが、早めに攻略しておきたい投手だ。 武内(4試合2勝1敗、防御率1.45)も手ごわい。5月3日(ベルーナドーム)、7月4日(みずほペイペイドーム)は、いずれも8回4安打無失点で白星、5月19日(同)には完封ペースで9回も登板しながら脚がつって緊急降板し、救援投手が打たれて白星を逃したこともあった。ただ7月19日(ベルーナドーム)は7回7安打4失点で黒星を喫した。