<ポタフェス>中国で人気沸騰、FIIOのポータブルCDプレーヤー「DM13」/Noble Audioから“FoKusシリーズの王様”「FoKus Rex5」登場
ポータブルオーディオの祭典「ポタフェス2024冬 秋葉原」が、本日12月14日(土)、15日(日)の2日間にわたり、秋葉原のベルサール秋葉原にて開催される。本項では2階のエミライ、Qobuz、ナイコム、コンプライブースの様子を紹介する。 ■エミライはFIIO、Noble Audioの新製品を参考出展 エミライのブースでは、同社が取り扱うFIIOやNoble Audioの参考出展品を多数用意。中でも注目したいのが、FIIOのポータブルCDプレーヤー「DM13」だ。 「CS43198」DACチップ2基、「SGM8262」アンプ2基を搭載し、同価格帯でも最高クラスの音質を実現したという本製品。3.5/4.4mmの出力に対応するほか、CD-R再生やリッピング機能、Bluetooth出力にも対応するなど充実した機能性もポイントで、本国・中国では「ECサイトのオーディオジャンルにおいて瞬間的に売上1位を達成した」こともあるほどの人気だそう。 この日はホワイト/ブラック/レッドのカラーバリエーションに加え、届いたばかりだというクリア天板のモデルも展示。海外での想定売価は149.99USDとなっており、今冬の発売を予定しているとのこと。 また、“Kシリーズ” 新世代モデルにして、「K9Pro ESS」の後継となるデスクトップDAC/アンプ「K17」も参考出展。DACにはAK4191EQ+AK4499EXを搭載、アンプ部はオペアンプとバッファ回路の独立パーツ構成になっているが、「三極管の回路のようなことをトランジスタ回路で構築している」という。 2.4G/5GデュアルモードWi-Fiによってストリーミングの再生にも対応し、本機とヘッドホンのみでシステムが構築できるところもポイント。価格や発売時期は現時点で未定なため、今後の続報に期待したい。 さらにFIIOからは、海外の想定売価が199.99USDと非常に低価格なことで話題を呼んだDAP「JM21」や、有線イヤホンを完全ワイヤレス化するアダプターの新モデル「UTW55 MMCX 2025」、平面駆動型オープンヘッドホン「FT1 Pro」なども参考出展。 Noble Audioからは、完全ワイヤレス “FoKusシリーズの王様” 「FoKus Rex5」が本邦初公開。平面駆動×1、ダイナミック×1、BA×3の5ドライバー/トライブリッド構成で、コーデックはLDACやaptX Adaptiveに対応。ANC/ヒアスルー機能に加え、Audiodo社の提供するパーソナライゼーションソフトウェアを備えるという。海外での想定売価は449USDで、今冬の発売を見込んでいる。 もうひとつ、有線イヤホンのエントリーモデル「Knight」がお披露目。「手頃な価格帯のモデルが欲しい」という日本市場からの声に応えて開発されたモデルとのことだが、10mmダイナミック/Sonion 23シリーズのBA/ピエゾドライバーを搭載するトライブリッド構成で、筐体もアルミニウム製と力の入ったイヤホンになっている。発売時期は未定ながら、海外での想定売価は285USDとのこと。 ■高音質ストリーミングのQobuzがポタフェス上陸 10月にサービスインした高音質ストリーミングサービス・Qobuzがポタフェスに登場。エミライ協力のもとで組まれたオーディオシステムで試聴することが可能となっている。 ちなみに今回のポタフェスは、本ブースに限らず、Qobuzを試聴ソースとして用いているケースが多く見受けられた。邦楽カタログも随時拡大中とのことなので、年末年始のタイミングで試してみてはいかがだろうか。 ■GRADOから新フラグシップヘッドホン「Signature HP100 SE」出展 ナイコムは、来週19日に発売するGRADOの新フラグシップ開放型ヘッドホン「Signature HP100 SE」を出展。同社がかつて打ち出したハイエンド機「Signature HP1」を現代的にオマージュしつつ、新たなデザイン性を取り入れたというモデルで、価格は396,000円(税込)となっている。 また、Kiwi Earsからは1DD+4BA+1Planar+1PZTというクアッドブリッド機「Quintet New Version」や、詳細不明だという「Allegro Pro」などの製品が参考出展されていた。 ■コンプライの新イヤピ「GEN 3」が一足早く試聴可能 コンプライは、米軍にのみ提供されていたという低反発ポリウレタンフォーム素材を一般消費者市場で初めて採用した新イヤーピース「GEN 3」が登場。20日の発売に先駆け、一足早く試すことが可能となっている。
編集部:杉山康介