平田憲聖「0点」13位に後退、大混戦賞金王争い…金谷拓実は4位をキープ/国内男子ゴルフ
日本シリーズJT杯第3日(30日、東京・よみうりCC=7002ヤード、パー70)今季優勝者ら30選手による最終戦。賞金ランク1位の平田憲聖(24)=ELECOM=は72と落として、通算イーブンパーの13位とした。同ランク2位の金谷拓実(26)=Yogibo=は68で回り通算6アンダーで4位。昨季賞金王の中島啓太(24)=フリー=が68で回り通算11アンダー、第1日から首位を譲らない自身初の完全優勝に王手をかけた。 普段は冷静な平田の表情が曇った。3バーディー、5ボギーの72と苦しみ、10位から13位に後退。賞金王を争う重圧の中、今季23戦で全試合予選通過中の安定感は鳴りを潜めた。 「0点です。自分の中では本当にいつも通りって感じなんですけど、一瞬の中でちょっとした普段と違う感情があった」 1番(パー4)から3パットでボギー先行。その後も波に乗れず、後半には3連続ボギーを喫した。一方で賞金ランク2位の金谷拓実は68と伸ばして4位をキープ。約288万円差で迎えた最終戦だが、第3日終了時点の順位では金谷が94万1010円差で上回る計算となる。 「自分が納得できる形でいい1日にしたい」と平田。金谷は「いつも通り、自分らしいプレーをやり切りたい」と平常心を保った。両者ともに初の戴冠へ、死力を尽くして18ホールを進む。(阿部慎)