なんであの人は仕事をやらないの…?「いつも私だけ忙しい」から脱出する方法
毎日の生活で、仕事で、相手の表情や周りの音、部屋の空気に“気がつきすぎる”人はいませんか? 【「生まれつき繊細な人」が5人に1人!?】もしかして、あなたも“繊細さん”かも? 「冗談交じりのささいな一言なのに、受け流せずにグサッときてしまう」 「職場で機嫌が悪い人がいると、気になって仕事が手につかなくなる」 「これからどうやって生きていったらいいのか」 など、繊細な人ほど、いろいろと悩んでしまうのではないかと思います。 今回は、自身も自分の繊細さに悩んでいたというHSP専門カウンセラー・武田友紀さんの著書『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』から、繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法をご紹介します。
最大の悩みーー「いつも私だけ 忙しい」から脱出するには
これから繊細さんが働くうえでぜひ身につけていただきたい、とても大切な習慣をお伝えします。 「同僚のフォローをしているうちに、大変な仕事が自分に集まるようになった」 「やらなきゃいけない仕事があるのに、みんな忙しくて手が回らないから、私が引き受けて夜遅くまでやっている」 こんなふうに、職場における繊細さんたちの「最大の悩み」は、とにかく忙しくなりがちなことです。なかには「もう少し時間に余裕がほしいと思って転職するけれど、どの仕事でもいつの間にか忙しくなる」と話す人もいます。 なぜ、繊細さんは忙しいのでしょうか? 繊細さんは非・繊細さんより多くの物事に気づくため、気づいたことに片端から対応していると、処理する量が単純に多くなり疲れ果ててしまうのです。 そのため、気づいたことに半自動的に対応するのではなく、対応すべきものと放っておくものを自分で選ぶ必要があります。
「気づく」と「対応する」を分ける
具体的には、自分の行動を「気づく」と「対応する」に分けて考えます。 1.気づくのはOK! 繊細さんは、作業する、メールを見る、といったごく普通の行動をしているだけで、「この部分に無駄がある。こうすればもっと効率化できるんじゃないか」「この問い合わせには、こちらの状況も伝えておいたほうがいいだろう」などと、次々と改善すべき点に気づきます。これはOK。繊細さんにとって「気づく・気づかない」は、自分の意志でコントロールできるものではないのです。 2.対応するかどうかは、自分で選ぶ さて、ここからが肝心。気づいたことに対応するかどうかは、自分に余裕があるか見ながら判断します。 たとえば、メールの返信で、「聞かれたことに答えるだけではなく、こちらの状況も伝えたほうがいい」と気づいたとき。 サクッと状況を伝えられるなら対応してもOK。もし、状況を同僚に確認し、言い回しや伝える順番を考えて、資料も添付して……と、芋づる式にやったほうがいいことが出てきたら、いったん手を止める。時間をかけてでもやるべきことなのか、考えてみてください。ときには「気づいても対応しない」という選択も必要です。 なぜかいつも忙しくなる、仕事が溜まっていく。そんなときは「気づいたこと全てに対応しようとしていないか?」を振り返ってみてください。 心身ともに健康に働くためには「対応すべきことを自分で選ぶ」「致命傷でなければ、対応せずに放っておく」ことがとても大切なのです。