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【人事・転職者必見】企業の生産性と従業員のQOLを上げる「評判力」

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企業の待遇や環境、福利厚生等について、現場の状況を知っている人々からのリアルな口コミを知ることができる『企業評価サイト』を利用する人は多いと思う。しかし、その内容は企業に対する不満が感情的に綴られていることが多く、公平な判断が難しいのが現状だ。  その現状を打破するため、また、その先にある大きな野望を持って、この夏、これまでの「企業評価サイト」とは異なる、新たなプラットフォームがローンチされた。果たして、「評判DB」とは何なのか。同サービスを運営する評判DB株式会社の代表取締役社長・髙橋信英氏に話を訊いた。 この記事の写真はこちら ■双方向からの企業情報をAIが評価する ──────まずは、今回ローンチした「評判DB」について簡単に教えてください。 ◉髙橋社長(以下、「髙橋」と記載)──簡単にいうと「AI技術を活用して公平な企業の評価付けを行い、さまざまな企業の評判が分かるサイト」です。これまでのように、ユーザー側の一方的な意見でつくられたものはなく、企業の正確な情報を得られる場所を作りたいと思ったのです。 ──────これまでの評価サイトとの大きな違いは何でしょうか。 ◉髙橋)──既存の評価サイトの多くは、ユーザーからのコメントによって構成されていて、その企業に勤めている、または務めていた人のリアルな意見を聞けることがメリットですよね。しかし、実際はネガティブな口コミが多く、企業の良いところが見えにくいことがあります。 ──────たしかに、ポジティブな情報は多くない気がします。その原因は何でしょうか? ◉髙橋)──これらのサイトでは、情報を知る代わりに、自分が知っている企業の口コミを提供する必要があります。しかし、ユーザーは退職済みの人や会社に不満があって転職を検討している人が多いため、どうしても批判的で感情的な口コミが多くなりがちです。  結果、企業にとってはイメージダウンが、ユーザーにとっては正しい企業情報を得られないという問題があります。 ──────それを、感情を排したAIによって解決するというわけですね。 ◉髙橋)──「評判DB」を利用するにあたって、ユーザーが何かする必要はありません。ネット上のニュースや口コミをランダムに収集し、AIが分析・評価をスコアリングすることで、企業の公平なデータを知ることが出来る仕組みになっています。情報を感情分析AI技術が判定し、独自のスコアリングと紐付けて算出します。 ──────それなら人間の口コミよりも冷静な評価ができそうです。 ◉髙橋)──また、評価はAIによるユーザー情報だけでなく、企業が投稿した自社情報と合わせて、総合的に判定します。一方向の視点に偏らず、ユーザーと企業の双方向からの情報をもとに評価することで、より正確な企業の姿を知ることが可能なのです。 ■企業がわかると日本の生産性とQOLが上がる ──────評判DBは「企業の本当の姿」を見る手段だと言えそうです。具体的なメリットとしてはどのようなことが想定されますか? ◉髙橋)──「評判DBは」は単なる企業評価サイトではなく、企業の活動を世に周知するツールにもなると思っています。例えば、企業が社会貢献活動の取り組みをサイトへ投稿すると、その企業の評価スコアが上がる仕組みになっているんです。 ──────それは従業員のモチベーションが上がる良い仕組みですね。 ◉髙橋)──企業が取り組んでいる社会貢献活動の内容を世の中に知ってもらうことは、それぞれの企業価値を高めることにも繋がります。しかし、例えば一部の中小企業は、アピールする時間や発信する場がなかったりするのが現状です。これは企業にとっても非常にもったいないことです。今後はそのような中小企業にもご活用いただき、正しく自社のポジティブな情報発信をして欲しいと考えています。 ──────大企業に比べると、中小企業の情報は少なく感じます。 ◉髙橋)──おっしゃる通りです。しかし、企業規模の大小に関係なく、素晴らしい事業・活動を行っている企業は数多く存在します。ところが、発信力や資本力の差は埋め難く、どうしても大企業が目立ってしまうのです。  これはユーザー、企業にとって大変不幸な状況です。全員が大企業に入社できるわけでもはありませんし、そこよりも自分に合う企業があるかもしれないわけですから。 ──────確かに。仕事に対する価値観も多様化しています。 ◉髙橋)──知名度や口コミを頼った結果、自分に合う良い企業の存在に気がつけない。または、入社後すぐに退社してしまう人が増えています。このミスマッチは企業にとっても大きなロスです。  さらには、こういったことの積み重ねによって、日本の生産性が低下するという悪循環にもつながっていきます。 ──────正しい情報に出会えれば、ミスマッチは減りますね。 ◉髙橋)──そのためには、企業側も自社の正しい情報を伝えていただきたいです。ネット上のあらゆるニュースや口コミをAIが分析・評価すれば、情報収集の手間は激減します。  いわゆるコロナ禍を経て、さらに価値観の多様化が加速している今、知名度や内部留保額だけで企業の価値は測れなくなってきています。人それぞれに求めるライフスタイルも異なるため、自分に合う企業に出会うことが、個人や企業、そして日本にとって重要なのです。 ■これからの企業価値、企業が発信すべき情報 ──────情報が氾濫している昨今、一つのサイト内に情報が集約されているのは助かります。 ◉髙橋)──これまでの「企業評価サイト」は古い情報がそのままというケースが少なくありませんが、企業の情報は新鮮であるべきです。開示情報には更新頻度の細かさを「更新ランク」として設け、最新情報の提供を行っている企業を明らかにしています。その更新ランクが、情報の新鮮度や企業信頼性の指標となっているので、ユーザーは確実に新しい情報を得られます。  ただし、事実と異なる投稿は避けていただきたいです。そういった情報を見つけた場合は、ユーザー側が通報することも可能です。常に誠実な情報提供を行うための、様々な仕組みも整えています。 ──────正確な情報を提供するためのこだわりですね。 ◉髙橋)──「儲かっている企業が偉い」という時代は終わりました。先ほどもお伝えしたように、今後の企業は「お金をどう社会に還元するか」が重要だと思います。ですから、企業にはそういった「社会貢献」を意識した経営をしてほしいと考えています。そして、その活動を「評判DB」で伝えてもらいたい。そうすれば、それが一般の人にも知れ渡り、企業は「もっと頑張ろう!」と前向きになるはずです。  企業・従事者・ユーザーの三者にメリットがある好循環が生まれたら、社会全体が良くなっていくでしょう。 ──────「企業評価サイト」であると同時に、このサイトの存在自体も社会に貢献していますね。最後に今後の「評判DB」について教えてください。 ◉髙橋)──今後は、企業が求人もできるようにしたいと思っています。また、性格診断によって個々に合う企業が提案出来るような仕組みも検討中です。個人と企業をマッチングさせ、日本の生産性を上げられるよう尽力していきます。 ──────本日はありがとうございました。 ◉髙橋)──こちらこそありがとうございました。  コロナ禍を経て、働き方がさらに多様化していくであろう今後、「良い企業の定義」も変化していきそうだ。しかし、選択肢が増えるメリットは、ミスマッチの可能性も高まるというデメリットを内包している。だからこそ、正確な情報に効率よく触れることが重要なのだ。 「あの会社の給与水準はいくらだろう?」 「評判DB」は収益、賃金だけではない、企業の価値を評価してくれる。この生まれたばかりのプラットフォームが育っていけば、日本の生産性とともに、私たちのQOLも上がっていくはずだ。

文・構成/「BEST TiMES」編集部 写真/岡崎隆生

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