鴨川 「寿萬亀」が優等賞に 亀田酒造 東京国税局酒類鑑評会で
千葉県鴨川市の亀田酒造(亀田雄司社長)の「超特撰大吟醸 寿萬亀」が、東京国税局酒類鑑評会の清酒吟醸部門で優等賞を受賞した。館山税務署の三島敏彦署長や千葉東税務署の酒類担当者らが10日、同社を訪れ、亀田社長に賞状を手渡した。
同鑑評会は、管内で製造された清酒、本格焼酎、ビール、発泡酒について、品質の評価や製造技術研究会の開催を通じて、酒造技術基盤の維持や認知度の向上を図り、酒類業の健全な発達に資することを目的に開催されている。今年は、清酒吟醸部門には25点の出品があり、10点が優等賞に選ばれた。
受賞した「超特撰大吟醸 寿萬亀」は、嶺岡山系の清らかな水、兵庫県三木市の特A地区産地の特等山田錦を使用。35%まで精米し、全量仕込みした大吟醸で、フルーティーな香りに包まれた奥深いうま味が特長。
今年5月には、全国新酒鑑評会で入賞し、国際品評機関「モンドセレクション」では、5年連続の金賞を受賞している商品。亀田酒造の同品評会での優等賞は、昭和62年以来21回目の受賞となる。
例年同局で表彰式が行われるが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。三島署長や署員らが同社を訪れ、台風被災後に新設された設備や蔵を見学した後に、式が行われた。
亀田社長は、「昨年からの台風被害、新型コロナと大変厳しい状況が続く中で、励みになる受賞。何より被災後に支えてくださった方々や社員に感謝し、安房でつくられた全国で唯一の明治神宮奉納の酒を守り伝えていきたい」と話していた。
房日新聞