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頑張りすぎない介護は「家族の負担を減らす介護サービス」の活用から。

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LIMO

筆者は看護師として、多くの医療従事者、介護士、そして家族が、それぞれの立場で患者や高齢者と向き合う姿を見てきました。その経験から感じているのは、 「真面目な人ほど看護や介護に疲れ、体調を崩してしまう傾向がある」ということです。 病気の人や高齢者をケアすることは、肉体的・精神的にも負担がかかります。本記事では主に、家族の介護を上手に乗り切るために知っておきたい考え方や、ぜひ活用すべき制度についてお話しします。

「完璧」を求めるとキリがない

看護師として病院に勤務している時、同僚や患者家族のこんな声をよく聞きました。 「私がしっかりしていれば…」 「あの時、もっと何かできたはず…」 家族を自宅でお世話しきれなくなった、患者さんの臨終に立ち会った、といったときに、このような後悔の気持ちを持つ人が少なくありません。誠実さと優しさからくる言葉です。 でも、正直なところ、看護や介護において「完璧」を求めていくとキリがないのです。看護師や介護士のようにプロとして携わる場合はさておき、生活や仕事を抱えた家族が完璧を求めてしまうと、必ずどこかで無理がきます。

「レスパイトケア」という概念

「住み慣れた自宅でお世話をしあげたい」という気持ちは、とても素晴らしいものです。介護される側にとっても、理想的である場合が多いでしょう。 でも、家族だけで抱え込んでしまい、介護をする側が倒れてしまったら元も子もありません。そこでまず「第三者の力を借りる」という発想を持ってみましょう。 「レスパイトケア」という概念をご存じですか?  介護する側の負担を減らし、リフレッシュや休息をとる「介護者のための」サービスです。レスパイトとは、「一時休止」や「休息」という意味。介護保険が適用されるもの、自費で利用するもの、医療保険の適用となるものなど色々あります。それらを少し紹介していきます。

介護保険が適用されるレスパイトケア

 訪問介護・訪問入浴介護 介護士に自宅へ来てもらい、食事や入浴、排泄などの介助や、家事の援助、通院などの外出時の付き添いなどの面でサポートが受けられるものです。 1時間~数時間の自由な時間が欲しい時に利用でき、「週に何回」など定期的に使っている人が多いです。  デイサービス(通所介護) 送迎付きで、介護施設に日中通う介護サービス。健康チェックから始まり、リハビリや入浴、食事などを行います。朝から夕方まで介護施設で過ごすことになるので、家族がまとまった時間の外出などがしやすくなります。 また、デイサービスは、リハビリやレクリエーションなど、利用者が楽しめるメニューが多く用意されているため、定期的に使用している人も多くいます。  ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護) 最短1泊から最大30日間連続で、介護施設を利用できるものです。まとまった期間、介護から解放されるため、旅行や出張など、長期間家を空けることもできます。 各種レスパイトサービスの中でも、最も介護者の負担を軽減し、リフレッシュ効果が高いサービスでしょう。(ただし、医療行為を行うものではありません。※後述「レスパイト入院」を参照)

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