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レッドブル・ホンダには裏目に出たF1エンジンの“パーティーモード禁止”

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先週末にモンツァで行われた今季のF1第8戦イタリアGPからF1エンジン予選モードセッティングが禁止されたが、それによってレッドブル・ホンダにチャンスが訪れることはなかった。 ●【決勝レース結果】2020年F1第8戦イタリアGP決勝レースのタイム差、周回数 メルセデスの予選での強さの秘密は“パーティーモード”と呼ばれる予選専用エンジンモードセッティングにあると考えられていた。 そして、レッドブル・ホンダとしては予選・決勝を通じて同じエンジンモードしか使用できないという新しいルールが導入されるイタリアGPからはメルセデスとの差をもっと縮めることが可能となると期待していた。 ところが、予選でメルセデスの2台に加えてカルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー)とセルジオ・ペレス(レーシングポイント・メルセデス)にも前に出られてしまったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は決勝でもスタートで順位を下げ、さらにはセーフティカー導入や赤旗によるレース中断といったイレギュラーな展開にも翻弄され、入賞圏外にまで脱落してしまう。 結局は搭載するホンダエンジンのトラブルによってリタイアとなったフェルスタッペンはノーポイントで終わり、ドライバーズランキングも3番手に後退してしまった。 一方、ランキングトップのルイス・ハミルトン(メルセデス)はレース前半は後続に大きな差をつけながらトップを走行していたものの、セーフティカーが導入された際に、まだピットインが禁止されていたにもかかわらず誤ってピットロードに入ってしまい、そこでタイヤ交換を実施。ハミルトンはこれにより10秒のストップ&ゴーペナルティーを受けてしまった。 ペナルティー消化により一時は最後尾にまで落ちてしまったハミルトンだったが、最終的には7位でフィニッシュ。ファステストラップポイントも含めて7ポイントを獲得している。 表彰台こそ逃してしまったものの、最大のライバルであるフェルスタッペンとのポイント差をさらに広げることに成功したハミルトンはレース後に次のように語った。 「7位にはなれたしファステストラップもとれた。一方、マックスは1ポイントもとることができなかった。だからこれでよしとしよう」 モンツァで想定外とも言える苦戦を強いられたフェルスタッペンだが、今週末に第9戦トスカーナGP(13日決勝)が開催されるムジェロ・サーキットもレッドブル・ホンダにとっては決して楽なサーキットではないと考えられている。 イタリアGP決勝後にムジェロでのレースに不安を感じているかと質問されたフェルスタッペンは次のように答えている。 「いや、それは全く違うレースだよ」 「でも、僕は今週末が終わってうれしいよ。僕たちにとっては最悪だったからね」 モンツァではチームメートのアレクサンダー・アルボンも15位に終わり、チームとして開幕戦オーストリアGP以来となる今季2回目のノーポイントレースとなってしまったレッドブル・ホンダだが、その一方でジュニアチームのアルファタウリ・ホンダF1マシンを駆るピエール・ガスリーが波乱のレースを制してキャリア初優勝を遂げている。 「彼らのことをうれしく思うよ。2019年型レッドブルは悪くないんだ」 そう語り、2020年型アルファタウリF1マシンが2019年仕様レッドブルマシンのコンセプトを受け継いだものであることを示唆したフェルスタッペンは次のように続けた。 「今年の(レッドブルの)クルマは全く力不足だよ。かなりミスが多かったのも明らかだ。失礼ながら、予選でアルファタウリが僕たちにあれほど接近していたんだからね」 「あんなことが起きてはならないよ」 イタリアGP開幕前にはパーティーモード禁止により自分たちが有利になるはずだと考えていたレッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)も、レース後には敗北宣言ともとれるコメントを残している。 「彼(フェルスタッペン)のことはそっとしておくのが一番だと思う」 そう語ったマルコは次のように付け加えた。 「彼のF1タイトル獲得の望みは消えてしまったよ」 伝えられるところによれば、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が予選や決勝を通じて複数のエンジンモードを使用することを禁止した背景にはレッドブルからの強い働きかけがあったためだと考えられている。 もしそれが事実であるとすれば、レッドブルとしては墓穴を掘ってしまったことになるかもしれない。 普段は強気のコメントが多いことで知られるマルコも「全く我々が期待したようにはならなかったよ」と認めざるを得なかった。

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