台湾、有症状の入境者に2度のPCR検査義務付け 9日から
(台北中央社)台湾では9日から、入境時や入境前14日以内に新型コロナウイルス感染が疑われる症状があった旅客に対し、宿泊施設などに移る前に2度のPCR検査を義務付ける。中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官が4日に発表した。 条件に当てはまる人は、到着時に空港や病院で1回目の検査を受け、集中検疫施設で結果を待つ。陰性だった場合は少なくとも24時間後に再検査を受ける。2度の検査で陰性が確認され、症状も緩和されている場合、医師の判断の下で帰宅あるいは隔離用の宿泊施設への移動が許される。同センターは、秋から冬にかけて流行する季節性インフルエンザの時期に突入したことや、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が収束していないことなどに鑑み、慎重を期すための措置だと説明している。 4日現在、台湾内のコロナ感染者は前日より1人増え、累計568人となっている。新規感染者は、9月半ばに仕事でポーランドに渡航し、先月25日に帰国した20代の台湾人女性。入境時は無症状だったが、同30日から今月2日にかけて倦怠感やせき、喉の痛み、鼻水、嗅覚・味覚障害などを相次いで発症し、検査を受けていた。海外から持ち込まれた輸入症例として報告された。 (張茗喧、陳偉婷/編集:塚越西穂)