窪塚洋介&亀梨和也、『外道の歌』ハードな世界観に挑む攻めの姿勢に共鳴 初タッグでお互いから刺激
◆攻めの姿勢に共鳴!
DMM TVオリジナルドラマ『外道の歌』でダブル主演を務める窪塚洋介と亀梨和也。相棒役として初共演を果たし、骨太なエンターテインメントへと身を投じている。カモ(窪塚)とトラ(亀梨)という二人の男が“復讐屋”を名乗り、耐えきれないほど悲痛な思いを背負った被害者に代わって、法から逃れた加害者に壮絶な裁きを下す姿をつづる本作。窪塚&亀梨を直撃すると、息ぴったりに心地よく過ごした撮影現場の様子を振り返るなど、社会の闇を抉り出していくハードな世界観に飛び込む上で、まさに“相棒”のように頼もしい存在になった様子。お互いから受けた刺激、本作に込められた攻めの姿勢への共鳴を明かした。 【写真】壮絶な復讐をハードに描く! DMM TVオリジナルドラマ『外道の歌』場面写真 ――DMM TVオリジナル作品として、ハードな描写も交えながら壮絶な復讐を描く本作。制作陣のチャレンジ精神に共鳴した点がありましたら教えてください。 窪塚:まずは原作を読んでみようと思って、2巻ぐらいまで読んだところで「もう無理だ…」となってしまって。あまりに凄惨な内容だったので、マネージャーに「これはできない」と電話したんです。すると「あと1巻だけ読んで。そうしたらこの作品の本当の意味が分かるから」と言うので続けて読んだところ、その言葉通り見事にハマって。のめり込んで、一気に全部読んでしまいました。僕自身、劇中で描かれる被害者のように、娘がいるということも大きかったかもしれません。最初は「怖い」「この世界から逃げたい」と思ってしまったけれど、その気持ちを押し留めてくれるものがきちんと原作に描かれていました。 ――攻めの姿勢で描くからこそ、犯罪者たちの凶悪さと共に、登場人物たちの受けた痛みが突き刺さります。 窪塚:この世界をDMM TVさんが力を入れて実写化するという気概にも共鳴しましたし、カモの相棒であるトラを亀ちゃんが演じるという座組も含め「やってみよう」と思わせてくれるもので、そこからはまっしぐらに突き進んできました。劇中の復讐劇を見ていると、何が正義で、何が悪なのかと、自分の中で揺らぐようなものがあって。“力強い不安定”さのようなものを作品として投下した時に、どのようなリアクションが起きるのか。すごく興味があります。 亀梨:やはり、DMM TVさんだからこそできた作品だと感じています。コンプライアンスや規制が重視される世の中で、制作陣の方々もひとつ覚悟を決めて、原作の持っている魅力をしっかりと表現しようとしていました。ただ僕にとっても、原作を読んでいる時間は辛いものでもあって。世の中の見え方が変わってしまうくらいの印象を受けました。日々ニュースを見ていると、いろいろな情報が入ってきます。その中には『外道の歌』の原作に描かれているような悲しみが、たくさんあるのではないかと思いました。この世界観に何ヵ月か入っていくことは恐怖心もありましたが、制作陣の方々の思いにも刺激を受け、窪塚さんとご一緒できるということでさらにガツン!とギアが入りました。