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【フェラーリ/ランボでなく】マクラーレン選ぶワケ 英国本社と意見交換 日本で720Sに乗って感じたこと

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AUTOCAR JAPAN

マクラーレン、日本で売れる理由とは

text:Kenji Momota(桃田健史) 「なるほど、違うな」 「720S」でじっくり走って、改めてマクラーレンのクルマ造りが目指す方向性が、肌身に染みてわかった気がする。 【写真】あなたはどれが好み? マクラーレン vs フェラーリ vs ランボルギーニ【比較】 (235枚) マクラーレンと聞いて、例えこれまで多くのスーパーカーを乗り継いできた人でさえ、「乗りこなせるのだろうか?」と、オーナーになるための心のハードルを感じるかもしれない。 だが、実際のマクラーレンはまったく違う。 欧米の富裕層は「エブリデー・マクラーレン」という言い回しをよく使う。 とても乗りやすく、扱いやすく、しかもフェラーリやランボルギーニとは別の味わいがあるという意味だ。 これは新導入の「GT」に対してではない。最大720psの720Sですら、そう感じる。 しかも、乗りやすさと扱いやすさは、サーキット走行でも変わりないのが、マクラーレン最大の強みだ。 だからこそ、日本でも人気が急上昇している。 日本自動車輸入組合によると、2018年の222台から2019年は353台へと159.0%の伸びを見せた。 最大の要因はスポーツシリーズにおける600LTの導入だ。 こうしたなか、マクラーレンという商品の真髄を知るため、720Sに日本で乗った。 マクラーレン・オートモーティブアジア日本代表の正本嘉宏氏は「720Sこそ、マクラーレンブランドのけん引役であり、マクラーレンのクルマ造りをわかって頂くために最適なモデルだ」と言い切る。

720Sのスペック どう感じるか?

改めて、720Sのスペックを見る。 全長4543mm×全幅2161mm(サイドミラー含め)×全高1196mm、ホイールベースが2670mm。車両重量は1322kg。 リアミドシップされたM840Tエンジンは、V型8気筒3994cc。最大出力は、モデル名称と同じ720ps、最大トルクは78.5kg-m。 最高速度は341km/h、0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/h加速は7.8秒、0-300km/h加速は21.4秒。 試乗はサーキットではなく、一般路と高速道路だ。 起点は愛媛の松山。目指すは、四国と本州を結ぶ「しまなみ街道」である。 松山城や道後温泉の雰囲気を感じながら、市街を流す。路面電車の線路周辺の路面凹凸はほとんど気にならない。 英国AUTOCAR編集部が1万kmに及ぶ720の長期テストを行っており、その際にも「エブリデー・マクラーレン」という表現を用いているが、まさに日常生活のなかでも違和感がない乗り心地である。 また、同編集部からは「車幅が気になる」とのレポートがあったが、筆者の感覚としては、低速走行でもドライバーと720Sの気持ちの一体感が明確にあり、普段扱いでの支障は感じなかった。 次に、今治へ抜けるため、ワインディング路を選択した。 すると、周囲にクルマが多い市街地に比べて、車高の低さが気にならなくなり、視界が広がった印象だ。 加えて、独特な感触が全身に流れてきた……。

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