〔米株式〕NYダウもみ合い、49ドル安=ナスダックは高い(13日午前)
【ニューヨーク時事】週末13日午前のニューヨーク株式相場は、半導体需要の活況が続くとの期待感を背景とした買いが一巡し、もみ合いとなっている。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比49.70ドル安の4万3864.42ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が133.92ポイント高の2万0036.76。 米半導体大手ブロードコムは12日夕、2024年8~10月期(24年度第4四半期)決算を発表。それによると、同期は人工知能(AI)向け半導体の好調で大幅な増収増益となり、24年度の売上高は過去最高を更新した。さらに、11~1月期の売上高について、前年同期比22%増と強気な見通しを示し、旺盛な半導体需要を背景としたAIブームはまだ終わっていないとの楽観的な見方が再燃、ハイテク株を中心に買いが広がった。 一方、来年以降の利下げペース鈍化を巡る懸念は相場の重し。市場は来週17~18日の連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%利下げをほぼ完全に織り込んだが、来年1月は金利据え置きの確率が高いと見込んでいる。次回FOMCで公表される最新の金利見通しやパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見に注目が集まる中、ダウ平均は上値を削る展開。 個別銘柄を見ると、ブロードコムが21%急伸。マーベル・テクノロジー、マイクロン・テクノロジーなど競合企業も買われている。このほか、好決算を発表した高級家具小売りのRHが15%高と堅調。