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コロナ特需のドラッグストア なぜマツキヨだけ大幅減収なのか

配信

マネーポストWEB

 新型コロナによる企業業績への影響が少しずつ明らかになってきた。世界経済が混乱するなかで、予想外に“業績アップ”を遂げた企業もあれば、足をすくわれてしまった企業もある。各業界の混乱の声をレポートする。

 狭い通路が大勢の買い物客で混雑し、パスタなど保存のきく食品の棚は空っぽ。肉などの生鮮品も飛ぶように売れ、レジには長蛇の列が──。「日常生活に必要」という理由で休業要請の対象外とされた食品スーパーは、緊急事態宣言下でも大繁盛となった。

 だが、同じように食品を扱うコンビニでは売り上げが減っているという。

「4月の売上高は、ファミリーマートが前年同月比14.8%減、ローソンが11.5%減、セブンイレブンが5.0%減。とくに都心近くにあるコンビニは、リモートワークの影響で厳しい数字になっている」(流通アナリストの渡辺広明氏)

“コロナ恐慌”ともいえる惨状に見舞われているのが、自動車業界だ。トヨタ自動車は新車販売が落ち込み、今季営業利益は8割減の見込みで、リーマンショックを上回る大打撃となっている。

 ホテルも同様で、帝国ホテルの2020年3月期連結純利益は34.8%減。3月の客室販売数は前年同月比8割減で、宴会場の営業もストップしているため、減収幅が拡大したという。

 対照的に好調な業界もある。ゲームメーカーの任天堂は、デジタル版の売り上げが激増した。ゲームの世界でサバイバル生活を営む『あつまれ どうぶつの森』が、自粛生活のなかで大ヒットし、3月の発売からわずか6週間で全世界での売り上げが1300万本を記録。営業利益(2020年3月期)は41.1%増となった。

 新型コロナは、他にも幅広い業界に影響を及ぼしている。テレビや新聞では報じられない、意外な“明暗”があった──。

 一時はマスクが飛ぶように売れ、いまなお開店前に行列ができるドラッグストア。しかし、業界内には“負け組”もいる。

「ドラッグストアは全体的に売り上げを伸ばしていますが、大手でいえばマツモトキヨシは3月だけで10.6%の大幅な減収となっている。マツキヨはインバウンド客の割合が約13%で、他店より高いといわれている。とくに化粧品の売り上げ低下が影響しているとみられています」(前出・渡辺氏)

※週刊ポスト2020年6月5日号

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